40g (Size M)
はじめに
行動する人のための通気性と保温性に優れた超軽量アームスリーブ
通気性と保温性のバランスに優れた薄手のポーラテック・アルファダイレクト製のアームスリーブ。簡単に着脱できるので、ULハイキングやファストパッキング、トレイルランニングなど頻繁に体温調節をしたいアクティビティに最適で、軽くやわらかな装着感で腕の動きも妨げない。
スリーブレスやショートスリーブのベースレイヤーとの組み合わせはもちろん、Alpha VestやAlpha Haramakiなど、体幹部だけをカバーするミニマムなインサレーションとの相性も抜群。
※Light Alpha ArmsleevesはLight Alpha Tightsのはぎれから生まれたアップサイクル製品です。
Light Alpha Armsleevesの特徴
- 通気性と保温性を備えるポーラテック・アルファダイレクトを採用
- 軽量かつコンパクト
- シンプルなコードで装着が簡単
- 行動中に体感温度を自在に調節
- 使い勝手のいいサムホールを設置
- 濡れても保温性を維持
- Alpha VestやAlpha Haramakiと相性抜群
素材の特性上、使用にともなう摩耗や洗濯により、繊維の抜けが発生します。
※より詳細な情報は「サポート」をご参照ください。
制作ノート
山と道らしいミニマムなインサーレーション
社内でポーラテック・アルファダイレクトを使った小物の企画があり、ほどなくしてアームスリーブの開発案が立ち上がった。
私もアームスリーブを使うことはあるが、ランニング用に作られたコンプレッションの効いたごく薄手のタイプで、腕の疲労防止(なんとなく効果があるのではと感じている)やUVカット、保温が主な目的となっている。しかし、タイトなぶん装着もいささか面倒で、大ぶりのGPSウォッチとの干渉も気になり、積極的に使いたいアイテムではなかった。
最初にアルファダイレクトのアームスリーブ試作品を見たときには、保温性と通気、軽さに特化したアイテムとして面白いものの、ふわっとした装着感がこれまで使っていたコンプレッションタイプとあまりに違うため、果たしてこれは市場で受け入れられるのかと疑問に感じた。
印象が変わってきたのは、実際に山で使ってみてからである。私は山でも走ることが多く、気温10度くらいであればベースレイヤー1枚で行動することがある。ただし予想外に気温が低かった場合や強風時に備え、バックアップとしてAlpha VestやAlpha Haramakiといったミニマルなインサレーションを活用してきた。ロングスリーブのミドラーはやはり重いし、行動中の着脱が面倒で、暑くなっても寒暖の調節が難しいためだ。
Takahiro Watanabe, wearing the Black color.
アルファダイレクトのアームスリーブは締め付けがないぶんだけ装着が簡単で、高通気のため暑くなりすぎない。スリーブレスとの相性も最高だと感じた。脇の下が空いているために風がぬけ、腕は保温されるのに体全体としてはヒートアップしすぎない。仮に暑くなっても手首まで下ろせばいいだけで、軽量なためずっと付けていても違和感がない。アルファベストと組み合わせてもトータルわずかな重量で済み、ロングスリーブ並の安心感がある。ニッチではあるが、山と道らしいユニークな製品になりそうだと感じた。
その後も代表の夏目と開発陣は試作を重ね、片手で容易に調節可能な二の腕部分のパーツやずれ防止のゴムなど、とにかく行動しながら簡単に調節できることにこだわった。シンプルなアイテムだが、だからこそ完成まで意外に時間がかかった。
夏の北アルプスに行った際はシュラフを持たず、上はAlpha VestとLight Alpha ArmsleevesにUL All-weather Jacket、下はLight Alpha TightsにUL All-weather Pantsを着用しテントで寝た。気温は10度くらいだったが、透湿防水素材のUL All-weatherにアルファダイレクトを重ねることで、寒さを感じることはなかった。
また、気温が1桁となるヨーロッパアルプスの氷河をDF Mesh MerinoとAlpha Vest、そしてLight Alpha Armsleeveだけで歩いたが、全く寒さを感じることはなく、逆に強い日射しで暑さを感じた時も、簡単に温度調節ができた。
山でアクティブに行動したいユーザーのために、Alpha VestやAlpha Haramaki、Light Alpha Only Hoodに並ぶ面白い提案になったのではないかと思う。
山と道プロダクトボイス
新しい相棒としての
Light Alpha Armsleeves
新製品Light Alpha Armsleevesの魅力をフィールドテストの話を交えながら代表の夏目と開発・リサーチ担当の渡部が解説します。
レイヤリング
Alpha VestやAlpha Haramakiと組み合わせる
Alpha Vestにプラスすることで腕先までをカバーし、環境や気温、運動量の度合いに応じて行動しながら素早く装着したり、暑くなったら手首まで下げたりと、フレキシブルに体温調整できます。また、手首まで下げて装着して行動しても、軽量なため負担になりません。
Oji Sonoda 176cm-65kg
Light Alpha Armsleeves (Size M / Glacier White)
100% Merino Light Crew Neck Pocket (Size M / Jay Blue)
5-Pocket Shorts Light (Size L / Purple Haze)
ベースレイヤーやトレイルシャツと組み合わせる
半袖やノースリーブのベースレイヤー1枚では寒さを感じるものの、Alpha Vestや長袖のインサレーションを重ねるには暑いという場面では、腕を通気性の高いLight Alpha Armsleevesで覆うことにより、適度な体温を保つことができます。
また、山と道の半袖のトレイルシャツとの組み合わせも、体幹部を風から守りつつヒートアップしすぎない効果的な組み合わせです。長袖のトレイルシャツを組み合わせれば、シャツが風を防ぎその内側に体温を保持する層が生まれるため、さらに気温が低い環境でも行動することができます。
Kaori Kobayashi 170cm-53kg
Light Alpha Armsleeves (Size S / Light Gray)
DF Mesh Merino Sleeveless (Size Women L / Slate Blue)
5-Pocket Shorts (Size L / Woodrose)
Tomohiro Kobayashi 181cm-72kg
Light Alpha Armsleeves (Size M / Black)
Bamboo Short Sleeve Shirt (Size Men XL / Indigo)
5-Pocket Shorts (Size Men L / Glacier White)
機能とデザイン
保温性の比較
Light Alpha Armsleevesに採用した85g/㎡のポーラテック・アルファダイレクトは、1000FPのダウンには敵いませんがウールよりも暖かく、数あるアクティブ・インサレーション素材の中でも高い保温力を誇ります。
1000FPのダウンと市場にある保温行動着に使用されているインサレーション素材の保温力を比較しました。
- 保温性はJIS L 1096 A法にもとづく山と道の独自検査結果。発熱体が温度を維持するために使ったエネルギー量から断熱性を測定する。最大値は100%
- 生地重量はポーラテック、プリマロフトがメーカー公表値、その他は山と道実測値。1000FPダウンは7デニールのナイロン表地・裏地含む
優れた速乾性
優れた速乾性能を持ち、ハイキング中に濡れてしまったり、洗濯してもすぐに乾きます。また濡れたとしても一定の保温力を維持します。
ミドルレイヤー製品の速乾性を比較しました*。極めて速乾性の高いシャドウリップ(UL Shirt)ほどではありませんが、ウールなどと比べて脱水後の水分率が非常に低く、濡れても軽く絞ったり、着用したまま行動し続けたりすることですぐに乾きます。
*山と道調べ;完全湿潤させた後、脱水15分後の水分率(値が大きいほど水分率が高い=速乾性が低い)
各部のディテール
上腕部にはゴムコードを設け、ワンアクションで簡単に装着・調節することができます。
サムホールが袖のめくり上がりを防ぐと共に、手のひらと甲を適度に保温します。
上腕部の裏に施されているゴムが行動中にずり落ちるのを防ぎます。
保温性を自在に調節
寒くなれば引き上げ、暑くなれば手首に下ろすことで保温性を自在に調節可能です。
軽くコンパクト
わずか37g(Size S)で常時携行しても負担になりません。
はぎれから作られたアップサイクル製品
Light Alpha Armsleevesは、これまで廃棄されていたLight Alpha Tightsのはぎれを有効活用したアップサイクル製品です。アップサイクルとは、本来は捨てられるはずの製品や素材に新たな価値を与えて再生することで、「創造的再利用」とも呼ばれています。
Light Alpha ArmsleevesとLight Alpha Tightsの裁断図です。Light Alpha Tights生産の際に通常なら廃棄される余り生地からLight Alpha Armsleevesが作られています。
レビュー
ハイカーの皆さんがどのように使用しているか、実際に使用して感じた魅力やリアルな声をご紹介します。
今年の夏山登山から、200kmを越える2泊3日といった山岳レースにフル稼働しました。
7月、8月と開催されたVOLCANO72(安達太良山〜吾妻山〜磐梯山)、STS(Sacred Tri-Summits Endurance Race)と連戦で使用した際、夜間行動中の深夜の稜線は夏とはいえ寒く、また何度も荒天に晒される環境もありましたが、その中でも風が吹いただけであれば直接腕に着用するだけで暖が取れるレベルの保温性がありました。
雨も混じる風雨ではその上にUL All-weather Jacketを着用。ノースリーブや半袖の行動着に直接レインウェアだけとか、薄手のアームスリーブだけだと雨や風の冷たさを肌で感じるけれど、間に編み込みの大きいLight Alpha Armsleevesがあると冷えを感じずに低体温の状態を防げるのでメリットが大きいです。
そして、なんと言ってもザックを下ろさずに腕にサッと着脱できる携行性は大きなアドバンテージかと。
標高1000m程度の場所ならツェルトも張らずゴロ寝で数10分〜小1時間ほど仮眠を取りますが、ビビィなどのシートに包まってLight Alpha Armsleevesを着用した腕は外に放り出したまま大雑把に寝ることができるし、しっかりと休息を取るため暖かくして寝る時はLight Alpha Vest/JacketとLight Alpha Tightsを着用、その上にレインウェア上下を着用して寝ます。素材がパフ状で柔らかい肌触りなのでパジャマとしても重宝しています。
なので、僕は濡らさない場面で使うことが多いですが(寝る時の楽しみになるレベルで気持ち良いので)、化繊素材なので濡れても完全に使用できなくなることもないし、速乾性も良いため起床後は着用したまま即レース再開。体が暖まってきたら腕からさっと脱着するだけという利便性で出番が多くなりました。
これから秋から冬のシーンではまた違った活用方法が試せそうでワクワクしています。あ、欲を言えば、ノースリーブ着用が多いので肩まで丈があると嬉しいかな!
TJAR2024選手
通称ダスティン。ゲーム、アニメ、マンガを愛する動けるインドア派。基本的に家から出たくない。山を歩くことでギリギリひきこもりを回避している。仕事で海外を転々とした挙句に体重増加。健康維持と美味しいお菓子とビールのため嫌々走り始め、気付いたら日本徒歩縦断を4度していた。 主な成績:2018年 TJAR2018(約415㎞) / 2019年 KLTR2019(約400㎞) / 2020年 TJAR2020(約415㎞:荒天により大会中止後にソロ縦断) / 2022年 KLTR2022(約400㎞) / 2023年 VOLCANO72(約250㎞) / 2023年 STS(約450㎞)/2024年 TJAR2024(約415㎞)
7月下旬、南アルプス1泊2日の山行で熊ノ平小屋のテン場滞在時に着用しました。夜になっても気温はあまり下がらず、Alpha Vest +Light Alpha Armsleevesの上にUL All-weather Coatを羽織るだけで、寝袋なしのビビィのみで朝まで快適に過ごせました。
夜明け前の行動時やテン場で過ごすとき、長袖を着る程ではないけど少し肌寒いときは、このアームスリーブがちょうどいい。着用していても通気性がよいので行動中でも熱が籠りにくく、暑くなったら手首まで下げるか外せばいいし、風が抜けて寒いときはウィンドシェルを羽織れば通気を遮断できて体温調整が容易です。
アルファダイレクトのふわっとした素材は、腕の締め付け感が無いので停滞中はリラックスして過ごせます。軽くてコンパクトなのでポケットやサコッシュにも入れておけるし、夏はDF Mesh Merino SleevelessやAlpha Vestと組み合わせて使うことで、体温調整に一役買ってくれるアイテムです。
トレイルランナー
登山歴12年。平日は都内で働き、週末は山にいます。季節に合わせて日帰りハイキングからファストパッキング、バリエーション、沢登り、厳冬期まで幅広くアクティビティを楽しみ、年間100日以上山に入る。ビールを飲むと調子が上がり、どこでも寝るのが得意。
素材
抜群の通気性と保温性を両立するポーラテック・アルファダイレクト
毛足の長いフリースのような素材感です。
従来の天然ダウンや化繊ダウンは「蒸気を封じ込める=蒸れやすい」という素材的特徴がありましたが、行動時に積極的に着用することを目的として開発されたポーラテック・アルファダイレクトは、高負荷の運動時も湿気を外に放出する通気性と保温性のバランスを高次元で実現しています。
また、素材そのものに低濃度の銀イオンが微生物やバクテリアの繁殖を安全に抑制するポリジン加工が施されているため、通常の衣服の寿命をはるかに超える抗菌防臭機能を持っています。
Polartec Alpha Direct
素材:ポリエステル100% (リサイクルポリエステル率78%)、bluesign®、OEKO-TEX®認証ファブリック
生地重量:85g/㎡
破裂強度(JIS L1096A):359kPa
ゴム膜を生地にあてて膨ませ生地が破れたときの圧力の数値
保温性(JIS L1096A):50.6%
熱源に生地を乗せた際の熱源のエネルギー損失量
保温性(ASTM F1868):最小0.50clo 最大0.80clo
熱板の温度を一定に保つ電力から算定した保温力
サイズガイド
製品サイズ
単位:cm
Size | S | M |
---|---|---|
上腕巾 | 12.5 | 14.5 |
総丈 | 46 | 54 |
袖口巾 | 8 | 9 |
サイズ選びの目安
- Mサイズは男性、Sサイズは女性の着用を想定しています。
- サイズ選びに迷った場合は上記「上腕巾」を参考にしてください。上腕の最も太い位置の周囲長(上腕最大囲)を計測し、2で割った数値が上腕巾です。上腕最大囲が28cmの場合は28÷2=14cmとなり、Mサイズをお勧めします。
サポート
毛抜けに関して
軽量で暖かい反面、メッシュ生地にロフト起毛部が植え付けられている構造上、使用時の摩耗や洗濯によって毛抜けが生じます。
3シーズン使用
未使用
製品ケアについて
- 洗濯は中性洗剤を使用し水温30℃以下で行ってください。
- 洗濯は単体かネットに入れて行ってください。
- 柔軟剤、漂白剤は使用しないでください。
- 乾燥は日陰で吊干ししてください。
- 乾燥機は低温設定(上限60℃)でご使用ください。
- ドライクリーニングは行わないでください。
- アイロンがけは行わないでください。
- 購入時に毛羽落ちが目立つ場合は一度洗濯を行ってください。
SUPPORT「製品ケア」をご確認ください
さらに詳しい洗濯や乾燥方法については、SUPPORT「製品ケア」内、Light Alpha Series, Alpha Socksのページで写真を交えて紹介しています。正しくケアを行うことで製品の機能や性能をより長く保つことができますので、ぜひ参考にしていただき、末長くご愛用いただければ幸いです。
お支払いについて
- お支払いはご注文時にお願いします。
- お支払いはクレジットカード、または銀行振込が利用できます。
- クレジットカードはVISA、MASTER、JCB、AMEXに対応しています。
- 銀行振込の場合は、注文確認メール到着後5日以内のご入金をお願いします。
- 銀行振込手数料はお客様のご負担となります。
- 領収書は製品発送時に送る発送完了メールに添付されたリンク先からダウンロードをお願いします。
発送について
- ご購入後に注文確認メールをお送りします。
- 決済確認後、3日以内に製品を発送します。
- 大型連休、災害、悪天候、ご注文の集中、ご注文の追加確認等により出荷、配送に遅延が発生する場合があります。
- 製品が発送された時点で発送完了メールをお送りします。
- 別々に注文した製品の同梱発送はできません。
当製品1点のみご購入の場合、配送料のお得なヤマト運輸の「ネコポス」が利用できます(沖縄県・離島を除く)。
送料:250円
- お届け先の荷物受け、郵便受け等に配達・投函します。
- 配達荷物に対する補償が付きません。
- 差出日の翌日ー翌々日以降にお届けします。
- 追跡サービスに対応します。
- 配送の日時指定には対応していません。
他製品を含む2点以上ご購入の場合は佐川急便で発送します(沖縄県、離島のお客様はヤマト運輸で発送します)。
送料:500円/950円(沖縄県)
サイズ交換について
ご購入後、製品のサイズが合わなかった場合は交換対応いたします。交換に際し以下の内容をご確認のうえ、SUPPORTページ内の「サイズ交換・不良品サポート」よりお申し込みください。
- 未使用品のみ交換いたします。試着程度は問題ありません。
- 交換は製品到着後5日以内に限ります。
- 製品を弊社で確認し、たばこや化粧品等の臭い、汚れ等が認められた場合は返品をお断りする場合があります。
修理について
山と道ではすべての製品の修理を受け付けています。穴あきやパーツ補修、経年による劣化など、修理のご相談はSUPPORTページ「修理について」よりぜひお気軽にお寄せください。