102g (Size M)
111g (Size L)
123g (Size XL)
はじめに
幅広い場面で活躍する保温行動着
通気性と保温性に優れたポーラテック・アルファダイレクトを使用した超軽量のアクティブインサレーション・タイツ。
ショーツと合わせれば適度な保温性を維持しつつムレとヒートアップを防ぎ、ロングパンツの下に履けば寒い季節や停滞時も暖かく過ごせる。濡れても保温性を失わずすぐに乾くし、ダウンパンツより軽く、テントではパジャマとしても活躍してくれる。
特にLight 5-Pocket Pantsとの相性は抜群なのでぜひお試しを。
素材の特性上、使用にともなう摩耗や洗濯により、繊維の抜けが発生します。
※より詳細な情報は「サポート」をご参照ください。
制作ノート
持っていく価値はあるのか?
このLight Alpha Tightsを作ったきっかけは、3年前に京都の山食音店主の東岳志君(a.k.a 電気君)と出かけた四国・石鎚山でのハイキングだった。
少し肌寒いテント場で冬のパンツの話になった。山と道の寒い季節のパンツといえばMerino 5-Pocket PantsかWinter Hike Pantsだ。僕はその日もMerino 5-Pocket Pantsを履いていたし、メリノウールの暖かさと機能性には十分満足していた。そこに、電気くんは冬にLight 5-Pocket Pantsを履きたいと言ってきたのだ。
Makoto Fujiyama, wearing the Light Gray color.
「冬にペラペラのLight 5-Pocket Pantsを!?」と驚きつつ聞いていると、Light 5-Pocket Pantsはとても軽く、履き心地が気持ち良い。その気持ち良さを冬にも味わいたいので、暖かいタイツと組み合わせたり、裏地にAlpha Anorakなどで使用しているインサレーション素材のポーラテック・アルファダイレクトと組み合わせたりしたらどうか、という話に繋がっていった。なるほどと感心し、下山後、早速Light 5-Pocket Pantsの裏地にアルファダイレクトを合わせたサンプルを作ってみた。
だが実際に使ってみると、ふたつの生地をくっつけることで、生地と生地の動きの違いから少しゴワついた印象を受けるなど、製品としての魅力はいまひとつだった。そこで、Light 5-Pocket Pantsの裏地としてアルファダイレクトを使うことをやめて、アルファダイレクト単体でタイツを作ることにした。そうすることで、色々なボトムスと組み合わせたり、単体でも使えたりと、もっと柔軟に様々なシチュエーションで活躍する製品になると考えたのだ。
タイツは厚手だと上からボトムスを履くのが難しくなるので、Light Alpha Vest/Jacketに使っている薄手のアルファダイレクトで試作することにした。でき上がったサンプルを履いてみると、止まっていると暖かいが、動くと通気して、まるで何も履いていないように感じる。
面白いと思ったが、当初は山と道の道具として形にするには、少し魅力が乏しいようにも感じていた。ウルトラライトを標榜し、1gでも軽くすることが山での快適さにつながることを知っている自分にとって、この道具を山に持っていく価値はあるだろうかと感じていたのだ。
しかし、僕以外に製品をテストしてくれた仲間や山と道HLCのアンバサダーの絶賛の声を聞いて、もう少しこの道具と向き合ってみようと考えてテストは2年目に入った。そして、テストしていくなかで少しずつこの道具の良さを実感していった。
Mimi, wearing the Light Gray color.
この道具Light Alpha Tightsの魅力は軽量性と保温性のバランス、そして行動着として使えることだ。普段、僕はダウンパンツを余程のことがないかぎり持っていかない。なぜなら重たいし、テント場でしか使わないからだ。その重さに対して使える用途が少なく、なくても寒ければシュラフを巻いたりすればいいと、道具のパッキングリストからは外れていた。しかし、Light Alpha Tightsは96g(Size S)と軽く、単体やショーツとの組み合わせでは動くと何も履いてないように涼しく感じるが、上に防風性のあるロングパンツを合わせれば途端に保温力を発揮し、なおかつ快適に行動できる通気性がある。さらに就寝時はシュラフの中で履けば一般的なタイツよりも暖かい。その軽さと汎用性の高さに、持っていく価値を感じた。
そして、Light 5-Pocket Pantsと組み合わせれば、重たくなりがちな冬のボトムが暖かくて軽くなる。冬は雪山以外ではMerino 5-Pocket Pants一択と思っていた自分も、普段毎日使うなかで、この軽さは魅力だった。
これはみんなにも使ってもらいたい。
使い方として、タイツとしてロングパンツやショーツの下に履くのも良いが、寒くなったらダウンパンツのようにボトムスの上から履くのも良い。山でなくても僕はそうしている。普段から持ち歩いて、仕事場でもショーツが寒く感じたときに大活躍だ。
抜群の通気性から寒い季節のトレイルランニングやファストパッキングにショーツと組み合わせるのもいいだろう。スキーのタイツとして活躍したという声もあった。この道具は使う目的によって色々な良さがあるだろうと思う。あなたならどう使い倒すのか? この道具のどこに良さを感じるのか。製品が皆さんの手に渡って、感想を聞くのを楽しみにしている。(2021年9月)
使い方
ショーツと合わせる
寒い季節もショーツで行動したい人におすすめです。
Light Alpha Tightsに使われているやや薄手(85g/㎡)のポーラテック・アルファダイレクトは通気性に優れ、動くとまるで何も履いていないかのように外気を通すため、ショーツと組み合わせることで行動中は涼しく、停滞時には暖かく過ごせます。優れた速乾性で行動中にかいた汗もすぐに乾き、たとえ濡れても化繊ダウンと同じように一定の保温性を維持します。
ロングパンツと合わせる
軽量で保温性が高いLight Alpha Tightsは薄手のロングパンツと組み合わせることで、ボトムスが重くなりがちな寒い季節も軽快に暖かく過ごせます。
とくにLight 5-Pocket Pantsとの相性は抜群で、ふたつの製品を組み合わせてもわずか223gと山と道の冬用パンツであるMerino 5-Pocket Pants(423g)よりも軽量です。
宿営時の保温着として
通気性が高いため汗がこもらず、肌触りも良いLight Alpha Tightsは、宿営時の保温着としても、就寝時のパジャマとしても快適です(一般的なタイツよりもゆったりとしたフィッティングのため、ショーツの上から履いてしまうこともおすすめです)。
保温力はダウンパンツに劣るものの、わずか96g(Size S)と軽量なので、より気軽に携行できます。
機能とデザイン
保温性の比較
Light Alpha Tightsに採用した85g/㎡のポーラテック・アルファダイレクトは1000FPのダウンには敵いませんがウールよりも暖かく、行動着としてだけでなく、保温着としても積極利用できます。
【比較テスト】
1000FPのダウンと市場にある保温行動着に使用されているインサレーション素材の保温力を比較しました。
- 保温性はJIS L 1096 A法にもとづく山と道の独自検査結果。発熱体が温度を維持するために使ったエネルギー量から断熱性を測定する。
最大値は100% - 生地重量はポーラテック、プリマロフトがメーカー公表値、その他は山と道実測値。1000FPダウンは7デニールのナイロン表地・裏地含む
抜群に高い通気性
通気性に優れたポーラテック・アルファダイレクトを表地に直接使用することでさらに高い通気性を実現し、高い保温性を保ちつつも熱気や湿気がこもることなく、快適に行動することができます。
【比較テスト】
ミドルレイヤー製品の通気性を比べました*。
*JIS 1096 A法(フラジール形法)にもとづく山と道の独自検査結果
優れた速乾性
汗で濡れてもすぐに乾く速乾性能を持ちます。
【比較テスト】
ミドルレイヤー製品の速乾性を比較しました*。極めて速乾性の高いパーテックス・カンタムエア(UL Shirt)ほどではありませんが、ウールなどと比べて脱水後の水分率が非常に低く、濡れても軽く絞ったり、着用したまま行動し続けたりすることですぐに乾きます。
*山と道調べ;完全湿潤させた後、脱水15分後の水分率(値が大きいほど水分率が高い=速乾性が低い)
ダウンパンツを凌ぐ軽量性
一般的な軽量ウールタイツやダウンパンツよりも軽量で、ボトムのインサレーションを持っていくか迷うシチュエーションでも気軽に携行できます。
重量は各サイズを合計した平均値を記載しています。
各部のディテール
ウエストには平ゴムを使用し、伸縮性のある糸でステッチを入れています。前後ろがわかりやすいよう、前面に山と道のネームをつけました。
脚内側の縫い目には3本針カバーステッチを入れて縫い代の厚みを抑えています。
裾はニットバインダーを伸ばし付けして足首にフィットする仕様です。
肌当たりが気になる方はハサミで洗濯表示の糸を切って取り外してください。
素材
抜群の通気性と保温性を両立するポーラテック・アルファダイレクト
毛足の長いフリースのような素材感です。
従来の天然ダウンや化繊ダウンは「蒸気を封じ込める=蒸れやすい」という素材的特徴がありましたが、行動時に積極的に着用することを目的として開発されたポーラテック・アルファダイレクトは、高負荷の運動時も湿気を外に放出する通気性と保温性のバランスを高次元で実現しています。
また、素材そのものに低濃度の銀イオンが微生物やバクテリアの繁殖を安全に抑制するポリジン加工が施されているため、通常の衣服の寿命を遥かに超える抗菌防臭機能を持っています。
Polartec Alpha Direct
素材:ポリエステル100% (リサイクルポリエステル率78%)、bluesign®、OEKO-TEX®認証ファブリック
生地重量:85g/㎡
破裂強度(JIS L1096A):359kPa
ゴム膜を生地にあてて膨ませ生地が破れたときの圧力の数値
保温性(JIS L1096A):50.6%
熱源に生地を乗せた際の熱源のエネルギー損失量
保温性(ASTM F1868):最小0.50clo 最大0.80clo
熱板の温度を一定に保つ電力から算定した保温力
サイズガイド
推奨サイズ
Size | S | M | L | XL |
---|---|---|---|---|
身長(cm) | 150~167 | 165~175 | 173~180 | 178~185 |
体重(kg) | 42~61 | 59~69 | 67~78 | 76~85 |
ウエスト(cm) | 60~80 | 74~84 | 82~92 | 90~94 |
製品サイズ
※1 ウエストのゴムを伸ばさずに測ったゴム上がり寸です。
※2 平置きし、腰回りの一番大きい部分を測った両脇巾です。
単位:cm
Size | S | M | L | XL |
---|---|---|---|---|
パンツ丈 | 100.5 | 103 | 106.5 | 109 |
股下 | 77 | 79 | 82 | 84 |
ウエスト | 64 | 67 | 70 | 74 |
ヒップ | 54.5 | 57 | 59.5 | 62 |
裾巾 | 11.5 | 12 | 12.5 | 13 |
※生地の収縮や縫製の誤差等で若干の誤差があります。
着用イメージ
サポート
毛抜けに関して
軽量で暖かい反面、メッシュ生地にロフト起毛部が植え付けられている構造上、使用時の摩耗や洗濯によって毛抜けが生じます。
3シーズン使用
未使用
製品ケアについて
- 洗濯は中性洗剤を使用し水温30℃以下で行ってください。
- 洗濯は単体かネットに入れて行ってください。
- 柔軟剤、漂白剤は使用しないでください。
- 乾燥は吊干しすると自重で丈が伸びてしまうため日陰で平干ししてください。
- 乾燥機は低温設定(上限60℃)でご使用ください。
- ドライクリーニングは行わないでください。
- アイロンがけは行わないでください。
- 購入時に毛羽落ちが目立つ場合は一度洗濯を行ってください。
SUPPORT「製品ケア」をご確認ください
さらに詳しい洗濯や保管方法、シワや縮んでしまった時の対処法については、SUPPORT「製品ケア」内、Light Alpha Tightsのページで写真や動画を交えて紹介しています。正しくケアを行うことで製品の機能や性能をより長く保つことができますので、ぜひ参考にしていただき、末長くご愛用いただければ幸いです。
お支払いについて
- お支払いはご注文時にお願いします。
- お支払いはクレジットカード、または銀行振込が利用できます。
- クレジットカードはVISA、MASTER、JCB、AMEXに対応しています。
- 銀行振込の場合は、注文確認メール到着後5日以内のご入金をお願いします。
- 銀行振込手数料はお客様のご負担となります。
- 領収書は製品発送時に送る発送完了メールに添付されたリンク先からダウンロードをお願いします。
発送について
- ご購入後に注文確認メールをお送りします。
- 決済確認後、3日以内に製品を発送します。
- 大型連休、災害、悪天候、ご注文の集中、ご注文の追加確認等により出荷、配送に遅延が発生する場合があります。
- 製品が発送された時点で発送完了メールをお送りします。
- 別々に注文した製品の同梱発送はできません。
沖縄県・離島を除く全国:佐川急便で発送します。
送料:500円
沖縄県・離島:ヤマト運輸で発送します。
送料:500円(離島)/950円(沖縄県)
サイズ交換について
ご購入後、製品のサイズが合わなかった場合は交換対応いたします。交換に際し以下の内容をご確認のうえ、SUPPORTページ内の「サイズ交換・不良品サポート」よりお申し込みください。
- 未使用品のみ交換いたします。試着程度は問題ありません。
- 交換は製品到着後5日以内に限ります。
- 製品を弊社で確認し、たばこや化粧品等の臭い、汚れ等が認められた場合は返品をお断りする場合があります。
修理について
山と道ではすべての製品の修理を受け付けています。穴あきやパーツ補修、経年による劣化など、修理のご相談はSUPPORTページ「修理について」よりぜひお気軽にお寄せください。