131g (175cm)
150g (200cm)
175cm x 50cm x 1cm (175cm)
200cm x 50cm x 1cm (200cm)
はじめに
世界最軽量のスリーピングパッド
断熱性の非常に高いXLPEフォームを使用し、それ以前のクローズドセルマットに比べ3分の1以下の重量を達成した、世界最軽量クラスのスリーピングパッド。
表面に傷がつきやすい素材なので取り扱いには一定の配慮が必要だけど、その軽さと暖かさはやはり魅力。これを使うだけで大幅な軽量化を図れるUL Padシリーズのオリジナル。
サイズ
選べる3種類のサイズ
UL Pad 15は幅50cm x 長さ100cm、175cm、200cmの3サイズ展開です。カッターなどで簡単に切断できます*ので、必要に応じてカットしてお使いください。
200cmから例えば30cmを分割すると170cm x 50cmの全身用パッドと30cm x 50cmのエクストラパッドとなり、バックパックの背面パッドとして使ったり、休憩時に座布団として使ったり、底冷えする時には腰周辺に重ねたりできます。
*切断するときはしっかりと定規で押さえて一気に切ってください。何度も切り込みを入れると切断面が汚くなります。
100cm(75g)
175cm(131g)
200cm(150g)
制作ノート
神様が味方してくれた
山と道のはじめての製品として世に出たUL Pad 15は、神様が僕たちに味方してくれたから形になったようにさえ思う。
山と道を立ち上げる以前、バックパックの試作を進めているなかで、背面パッドやショルダーストラップに使うためのできるかぎり軽量で、かつ良質の芯材を僕たちは探していた。けれど、どこの馬の骨かわからない僕たちの話を聞いてくれる会社はほとんどなかった。
そのとき、「これは!」と思える素材を見つけ、取り扱い会社に連絡を取ってみたところ、その担当者さんがなんと僕たちも歩いたジョン・ミューア・トレイルのスルーハイカーで、彼だけが僕たちの話を真摯に聞いてくれた。おかげで様々な素材をテストをすることができたのだけれど、その中にUL Pad 15の素材であるXLPEフォームがあった。
10年に一度の大雪に見舞われた屋久島
同じ年の冬、試作中のバックパックのテストをしようと屋久島に友人と向かった。その日、屋久島は10年に一度の大雪で、当初の予定通りにハイクは進まず、雪の中でビバークをすることになった。
屋久島とは思えないほど寒く、何か暖かくなるものはないかと手荷物の中を探っていると、バックパックに背面パッドとして入れていたXLPEフォームが目についた。背中に敷くと思いのほか暖かく、冷えにも悩まされずに眠ることができた。
XLPEフォームは圧倒的に軽くて暖かい。雪山用で使えるエアマットやダウンマットは高価でなかなか手が出しにくいけれど、この素材であれば値段も手頃だし、寒ければ2枚持って行ってもそれほど重たくない。当時はクローズドセルマットの端を切っては数10グラム軽くなったと喜んでいた時代だ。この素材を使えば、それまで軽量とされていたスリーピングパッドと比べても3分の1程度の重さに軽量化できる。すぐにでもスリーピングパッドとして製品化しなければいけないと思った。
結果的に、XLPEフォームはバックパックの芯材としては不適合ではあったのだけれど、あの日、雪に埋もれて寒い思いをしなければ、この素材をスリーピングパッドにしようとは思わなかっただろう。
圧倒的に軽いぶん耐久性は低いけれど、僕は山と道の立ち上げ当初からかれこれ5年以上同じUL Pad 15を使い続けている。端はボロボロで、ちぎれた箇所はリペアテープで補修しているけれど、それも含めて僕のお気に入りだ。
機能とデザイン
圧倒的な超軽量
UL Pad 15と代表的なスリーピングパッドの製品別重量を比較しました(2024年6月1日現在)。インフレータブルマットやエアマットはもちろん、同じクローズドセルタイプのスリーピングパッドと比べても重量的に大きなアドバンテージを持ちます。
軽さと耐久性のトレードオフ
UL Pad 15の素材には保温材としても使われる断熱性の非常に高いXLPEフォームを使用しています。
XLPEフォームは非吸水性の独立気泡素材なため、雪や濡れた地面の上でも水分が浸透しないことも大きな特徴で(素材表面に水が染み込むことはあります)、化学発泡剤を使用していないため、環境に対しても低汚染な素材です。
その並外れた軽量性の反面、表面が非常に傷つきやすく、力が強くかかると破れてしまうこともありますが、たとえ表面に傷がついても断熱性能は落ちませんし、それ故に圧倒的軽量性を実現していること、ご理解の上ご使用ください。
左が新品状態のUL Pad 15、右が5年以上使い込んだUL Pad 15です。
UL Padシリーズのラインナップ
UL Padシリーズには、UL Pad 15、UL Pad 15+、Minimalist Padの3種類があり、それぞれ異なる環境や気温・季節に応じて選ぶことができます。
※暖かさや快適性には個人差がありますので、ご使用の際はご自身の体感や使用状況に合わせて選択してください。
UL Padシリーズの厚みとR値
R値は数値が高いほど暖かいことを示し、季節や外気温に応じて推奨される数値があります。「ASTM F3340-18」の規格策定をリードしたカスケードデザイン社(スリーピングパッド専門ブランドのサーマレストを配下に抱える)の提案では、R値1〜2が夏山、R値2~4が春山から秋山までの3シーズン、R値4〜6が冬山、それ以上が高所や極地までに対応するとされています*。
JOURNALの記事「スリーピングパッドのR値ランキングを見る」では、スリーピングパッドのタイプごとの特徴や断熱性やなど、様々な評価基準をもとに詳しく解説しています。これからのスリーピングパッド選びの参考に、ぜひご活用ください。
*快適に過ごすことのできる温度帯には個人差があります。
使い方のアイデア
スリーピングパッドを組み合わせる
スリーピングパッドの暖かさの指標となるR値は加算できるため、R値1.4のUL Pad 15を2枚重ねるとR値2.8のパッドと同等の暖かさになります。わずか75g(100cm)と、それ以前のクローズドセルマットの半分以下の重さのUL Pad 15であれば、他のスリーピングパッドとの組み合わせを積極的に行えます。
クローズドセルマットと組み合わせる
1. UL Pad 15+との組み合わせ
UL Pad 15(100cm – 75g – R値1.4)をUL Pad 15+(100cm – 113g – R値2.0)と組み合わせることで、冬季使用も積極的に行える最大R値3.4のスリーピングパッドを188gで携行できます。同等の暖かさ(R値3.2)を持つサーマレスト・プロライトプラスは450g(119cm)なので、半分以下の重量で同等以上のR値です。
2. UL Pad 15同士の組み合わせ
UL Pad 15(100cm)を2枚組み合わせるとR値2.8、合計重量150gとなり、それでも同じクローズドセルタイプの代表的モデル、サーマレスト・ZライトソルS(R値2.0 – 290g)よりも軽量でR値も高い組み合わせになります。
3. Minimalist Padとの組み合わせ
UL Pad 15(100cm -75g – R値1.4)とMinimalist Pad(100cm – 53g – R値0.7)を組み合わせることで、R値2.1のスリーピングパッドを128gで携行できます。同等の暖かさ(R値2.0)を持つサーマレスト・ZライトソルS(120cm)は290gなので、大幅に軽量です。また、腰部だけを重ねて敷けば128gで腰部の保温性の高い(足元はやや寒い)全身用のスリーピングパッドとしても使えます。
MINI/MINI2に背面パッドとしても搭載されているMinimalist Padは折り畳めばザック背面側などにもコンパクトに収納が可能です。
エアマットと組み合わせる
1. ネオエアウーバーライトとの組み合わせ
軽量でコンパクトに収納できるエアマットとの組み合わせは、パンク対策の面でも有効です。エアマットの中でも一際軽量なサーマレスト・ネオエアウーバーライトR(183cm – 250g – R値1.7)と合わせると、最大R値3.1、325g(UL Pad 15が100cmの場合)となり、厳冬期の使用も視野に入るR値ながらスリーシーズン用マット並の重量の組み合わせになります。
2. ネオエアXライトNXTとの組み合わせ
さらに保温性の高いサーマレスト・ネオエアXライトNXT RS(R値4.5 – 326g)の下にUL Pad 15の175cm版(131g)を敷くことで、R値5.9で総重量は457gとなり、多くのインサレーション入りエアマットよりも保温性の面でも軽量性の面でもスペックの高い厳冬期も使用できるシステムを組むことができます。
サポート
使用上のご注意
超軽量のため、風で飛ばされないようご注意ください。数多くのハイカーが山で風に飛ばされています。
- UL Pad 15はクッション性や耐久性よりも軽さを優先しています。
- シボ加工などの表面加工をしていないため、表面に傷がつきやすく、無理な力を加えるとマットが破損することもあります。
- 使いこなすには眠る場所の選択(沢や稜線など岩場での使用は不向きです)や取扱いに一定の配慮が必要です。
- クッション性や耐久性を重視される方はシボ加工の施されたUL Pad 15+をご検討ください。
- 素材が滑りにくいため、バックパックのフレームとして使用される際に無理な力がかかりやすくなります。
- 強く引っ張ったり押し込むと破損しやすくなります。
- 素材表面に傷や使用した跡が残ります。
- 雪山では、他のマットレスとの併用(レイヤリング)をご検討ください。
- より暖かさを求める際には寝袋の中に直接敷くことを推奨します。
製品ケアについて
SUPPORT「製品ケア」をご確認ください
さらに詳しい洗濯や保管方法については、SUPPORT「製品ケア」内、UL Pad Seriesのページで写真を交えて紹介しています。正しくケアを行うことで製品の機能や性能をより長く保つことができますので、ぜひ参考にしていただき、末長くご愛用いただければ幸いです。
お支払いについて
- お支払いはご注文時にお願いします。
- お支払いはクレジットカード、または銀行振込が利用できます。
- クレジットカードはVISA、MASTER、JCB、AMEXに対応しています。
- 銀行振込の場合は、注文確認メール到着後5日以内のご入金をお願いします。
- 銀行振込手数料はお客様のご負担となります。
- 領収書は製品発送時に送る発送完了メールに添付されたリンク先からダウンロードをお願いします。
発送について
- ご購入後に注文確認メールをお送りします。
- 決済確認後、3日以内に製品を発送します。
- 大型連休、災害、悪天候、ご注文の集中、ご注文の追加確認等により出荷、配送に遅延が発生する場合があります。
- 製品が発送された時点で発送完了メールをお送りします。
- 別々に注文した製品の同梱発送はできません。
沖縄県・離島を除く全国:佐川急便で発送します。
送料:500円
沖縄県・離島:ヤマト運輸で発送します。
送料:500円(離島)/950円(沖縄県)