X-Pac VX07 Soft
X-Pac LS07
58g/2oz – X-Pac LS07
65g/2.3oz – X-Pac VX07 Soft / Spectra Cross Diamond
※素材や加工の特性により製品重量には個体差があります。
はじめに
歩きながら道具や行動食を素早く取り出す
ハイキング中の道具の取り出しやすさにこだわった山と道の定番サコッシュ。
マチ付きの本体は荷物を入れると自立し、ラインロック付きのストラップは歩いている間は体に引き寄せたり、ものを取り出すときは下げたり、簡単に長さを変えられる。
それぞれ特性の異なる3種類の素材、シーズンごとの豊富なカラーバリエーションで、ぜひお気に入りを見つけてほしい。
制作ノート
サコッシュが運んだ
ULの「匂い」
僕が山のサコッシュを強く意識したのは、2009年に雑誌『BE-PAL』でハイカーズデポの土屋智哉さんがジョン・ミューア・トレイル(JMT)をスルーハイクした模様を紹介した記事が最初だった。
そこで土屋さんがたすき掛けにしていたポーチは、その当時サンフランシスコ在住で西海岸のトレイルを多く歩かれていた「ベーさん」こと勝俣隆さんが自作したもので、のちにハイカーズデポからHiker Sacoche ”BB Style”として寸分たがわぬ形で発売されるのだけれど、ULハイクのなんとも軽やかな新しい「匂い」のようなものを、僕に感じさせてくれたように思う。
Makoto Fujiyama, wearing the 2021 version X-Pac Gray color.
翌2010年、僕たちはHiker Sacoche ”BB Style”を持って夫婦でJMTに向かった。アメリカの西海岸のトレイルには心がガツンとやられ山と道ONEの「制作ノート」にも書いたように、日本に住む僕たちが感じたことを素直に自由に道具に表現していこうと決心した。
そうしてあらためて日本の山を歩き、大きすぎず、小さすぎないサイズ感や横型で中身を取り出しやすいポケット、長さ調節が容易なストラップなど、僕がサコッシュに求める機能をフルに詰め込んだこのYamatomichi Sacocheを作った。
Kepler Track, New Zealand, 2012 筆者撮影
ジッパーを付けるかはとても迷ったけれど、結局使わなかった。トートバッグみたいにバッと開く方が取り出したいものをすぐに出せて使い勝手が良いし、シンプルで気持ち良いと思ったからだ。急峻な山では荷物を落としそうだと思われるかもしれないけれど、これまで多くの山を一緒に歩いてきても、胸元に引きつければ問題はなかった。
そしてYamatomichi Sacocheは、ラインロックでストラップの長さ調節がとてもスピーディにできるのだ(さすがに穂高のジャンダルムや大キレットなど手足をフルに使わないといけないような場所ではバックパックにしまっている)。テントのガイラインなどに使われるラインロックで簡単に上げ下げできる構造をバッグに採用したのは、この山と道サコッシュが最初だと思っている。
サコッシュを一度使ってみれば、行動食や地図やサングラスなどを歩きながら、いつでも気軽に取り出せる便利さに誰もが気づくだろう。テントで寝ているときにも貴重品を枕元に置いておくことができるし、出発するときもそれを持って歩き始めればいい。ちょっとしたサミットバッグにもなるし、山小屋で貴重品を手元に置いておくときも便利だ。山から山へと歩く旅の途中で街に降りたときも、とても便利なことも伝えておきたい。(2017年)
機能とデザイン
長さ調節が容易なストラップ
日本のような起伏の激しいトレイルでは、急登で膝を高く上げることも多くあります。
Yamatomichi Sacocheは本体に脚が当たらないように胸元に引き寄せたり、小腹が空いたら引き下げて行動食を取り出したりと、ストラップの長さ調節をスピーディに行うことが可能です。
サコッシュを下げるときにはラインロックを緩めて引き下げます。
サコッシュを胸元に寄せるときにはコードを引きます。
行動中はサコッシュを胸元に、荷物を取り出す際にはサコッシュを引き下げてください。
背中側のコードを短くするとサコッシュの上げ下げをスムーズに行うことができます。
荷物を取り出しやすい横長のデザイン
本体は一般的な登山地図のサイズに合わせ、物の出し入れがしやすいよう横長にデザインしました。一見コンパクトですがハイキング中すぐに取り出したい道具や行動食を入れるのに十分な容量があります。
本体は2気室にわかれており、中に物を入れることによって自立します。
マチは本体4.5cm+フロントポケット4.5cm=計9cmあります。底部には水抜き穴を設けてあります。
ストラップを幅広にすることで肩への負担を減らしています。裏生地には肌触りの良いメッシュ生地を張りました。
本体サイドのグログランテープにミニカラビナ等を装着することができます。
使い方のヒント
サコッシュを肩に掛けた上にバックパックを背負います。
雨対策と紛失対策を兼ね貴重品や小物類はジップロック等に入れることを推奨します。
雨の日はサコッシュの上からレインジャケットを着るとサコッシュの中身が濡れません。
素材
選べる3種類の素材
軽量さとカラフルさを求める方にはファイバーマックス64(スピンネイカー)を、防水性と耐久性を求める方にはX-Pac VX07ソフトもしくはX-Pac LS07をお勧めします。
Fibermax 64
硬化コーティングが施されたナイロンリップストップで、ヨットのスピンネイカー(横帆)に使われる耐久性に優れた素材です。シルナイロンよりも軽く、強度と張りがあり、発色がとても良いことも特徴です。
X-Pac LS07
山と道が使用しているX-Pacの中で最軽量で、防水性と耐摩耗性が高く、ハリがありながらも柔軟性のある生地です。特徴的な杢調の見た目は、防水性の高いポリエステルを表面に樹脂コーティングしたことによるもので、これにより生地自体が保水しにくく、濡れても重くなりません。ただ、耐久性と強度は従来のX-Pac VX07よりも劣り、経年劣化によって表面のコーティングの防水性は衰えると考えられます。
X-Pac VX07 Soft
表面に70Dダブルリップナイロン、中層に防水のペットフィルム、裏面に50Dポリエステルタフタと強度の高いブラックポリエステルXプライをダイヤ状に配置し、ハイドロステート防水構造技術を組み合わせたマルチレイヤー素材。サコッシュとして使いやすいようソフト加工を施したVX07ソフトを使用しています。
サポート
使用上のご注意
- 物を入れ過ぎないでください。特にフロントポケットに物を入れ過ぎると落し物の原因になります。
- 防水性のバッグではありません。大事なお荷物は事前に、防水袋に入れて山と道サコッシュに入れられることをお勧めします。
- 成分にディートの含まれた虫除け剤は生地のコーティングを劣化させるため、本製品に付着させないでください。
製品ケアについて
- 洗濯機は使用せずに手洗いしてください。
- 洗濯は製品が浸る程度のぬるま湯に中性洗剤を適量入れ行ってください。
- 柔軟剤、漂白剤は使用しないでください。
- 落ちにくい汚れは柔らかいスポンジ等で部分的に洗ってください。
- 洗剤が残らないようすすぎは十分に行ってください。
- 洗濯後は洗濯機で30秒ほど軽く脱水をするか、タオルなどの柔らかい布で水分を拭き取り陰干ししてください。
- アイロンは使用しないでください。
- 風通しが良く直射日光の当たらない場所で保管してください。
SUPPORT「製品ケア」をご確認ください
さらに詳しい洗濯や保管方法、シワや縮んでしまった時の対処法については、SUPPORT「製品ケア」内、Yamatomichi Sacocheのページで写真を交えて紹介しています。正しくケアを行うことで製品の機能や性能をより長く保つことができます。ぜひ参考にしていただき、末長くご愛用いただければ幸いです。
お支払いについて
- お支払いはご注文時にお願いします。
- お支払いはクレジットカード、または銀行振込が利用できます。
- クレジットカードはVISA、MASTER、JCB、AMEXに対応しています。
- 銀行振込の場合は、注文確認メール到着後5日以内のご入金をお願いします。
- 銀行振込手数料はお客様のご負担となります。
- 領収書は製品発送時に送る発送完了メールに添付されたリンク先からダウンロードをお願いします。
発送について
- ご購入後に注文確認メールをお送りします。
- 決済確認後、3日以内に製品を発送します。
- 大型連休、災害、悪天候、ご注文の集中、ご注文の追加確認等により出荷、配送に遅延が発生する場合があります。
- 製品が発送された時点で発送完了メールをお送りします。
- 別々に注文した製品の同梱発送はできません。
当製品3点の購入まで、配送料のお得なヤマト運輸の「ネコポス」が利用できます(沖縄県・離島を除く)。
送料:250円
- お届け先の荷物受け、郵便受け等に配達・投函します。
- 配達荷物に対する補償が付きません。
- 差出日の翌日ー翌々日以降にお届けします。
- 追跡サービスに対応します。
- 配送の日時指定には対応していません。
他製品との同時購入などで配送サイズがネコポスの規定を越える場合は佐川急便で発送します(沖縄県、離島のお客様はヤマト運輸で発送します)。
送料:500円/950円(沖縄県)
修理について
山と道ではすべての製品の修理を受け付けています。穴あきやパーツ補修、経年による劣化など、修理のご相談はSUPPORTページ「修理について」よりぜひお気軽にお寄せください。