Size L 45L
Standard / Size L 642g
Mesh / Size M 598g
Mesh / Size L 627g
Zip / Size M 622g
Zip / Size L 646g
3D Mesh 194g/m²
50D PC Coated Ripstop Nylon 69g/㎡
Hip Belt
Reflectable Bungee Cord
Repair Tape
はじめに
山での動きやすさを重視した中型バックパック
数日のハイキングやロングトレイル、雪山のハイキングまで、マルチにラフに使えるタフなバックパック。
本体素材には強度と防水性に優れたエコパックEPX200を使用し、大容量のフロントポケットはハイカーそれぞれのスタイルに合わせて3種類を用意。
フレームレスだが肩と腰に自然に荷重を分散させる設計と、体の動きを邪魔しないテープ式のヒップベルトで、10kg程度の荷物を快適に背負いながらアップダウンの激しい日本の山を軽快に歩くことができる。
2024年モデルより本体素材をX-Pac VX21からエコパックEPX200に変更しました。
制作ノート
タフで使いやすく
山と道の最初のバックパックONEのコンセプトは、軽量性を重視したULバックパックでありながらフレーム内蔵で腰荷重できるバックパックを作ることだった。だが、軽量化のため強度や耐久性はある程度犠牲にした部分もあり、それから数年が経ち、今度は強度や耐久性や使いやすさを重視した、誰にでも安心して使えて、かつ自分にとっても使いやすく気持ちのいいバックパックを作りたいという気持ちが湧いてきた。
Junki Nakamura, wearing the 2019 version Winter Moss color.
そしてもうひとつ、その数年間の間に自分のハイキングスタイルも変化して、ONEでは大き過ぎる場面が増えていたことも事実だった。そこで当初はONEを小型化したものを試作していて、それが山と道TWOになる予定だったのだけれど、テストを重ねるうちに自分のなかで沸いた疑問点を解決することができず、TWOはひとまずペンディングすることにした。それと同時にMINIを大型化することも考えていて、それが結果的にTHREEになったのだった。
とはいえ、THREEは単純にMINIを大型化したものではない。MINIのようにスピーディに気持ちよく体を動かせることを前提に考えながらも腰荷重もある程度できるバックパックにしたかった。バックパックが背中にフィットしなおかつ腰に荷重が載るよう、微調整を何度も繰り返した。
最終試作段階のTHREE。この時はまだヒップベルトに取り外し式のパッドを付けていた。
当初はヒップベルトにパッドを付けていたけれど、それだと腰の動きが妨げられる。北アルプス縦断ハイクでのテストなどを通じてバックパックの構造さえしっかりデザインできていれば、テープでもある程度腰に荷重できるという結論に達し、パッドは取り外すことにした。ただ、テープが細いと腰に食い込むので、当初テストしていた25mmのテープから現在の38mmのテープに変更した。
結果、THREEはフレームレスではあるけれど上半身からヒップ上部にかけて荷重することである程度の荷物を快適に背負うことができるようになった。ヒップベルトでがっちりと腰を固めてしまう構造だと、腰荷重はしっかりとできるけど、どうしても腰まわりの動きが阻害されてしまう。ヒップベルトをテープにすることで、腰まわりの動きを阻害することなく、気持ちよく体を動かせることができる。
1週間分のハイクの装備を詰めこむ(山小屋で食事をとるなど実質的には約3日分の食料)。
本体の開閉方法もいろいろ考えたけれど、結局はとてもシンプルに止ジッパーで開閉する方式に落ち着いた。ジッパーは壊れる可能性もあるけれど、小型のバックパックでジッパーで開閉する方式のものはいくらでもあるし、それよりも使いやすさを重視した。巾着式よりも素早く荷物にアクセスできるし、容量いっぱいまで本体生地の無駄なく荷物を入れられる点も気に入っている。
結果として、THREEはONEともMINIとも違う独自の個性を持つバックパックに仕上がった。UL装備なら数泊のハイキングに対応できるし、荷物の増えるウインターハイクにもおすすめだ。シンプルでタフで、誰でも安心して使ってもらえるバックパックに仕上がったと思っている。
2024モデルの変更点
- サイドポケットの生地を強度の高いウルトラストレッチ(特注色:黒)に変更。サイドポケット下部に使用していたX-Pacを廃止。
- 本体素材を強度と防水性に優れたエコパックEPX200に変更。
- ショルダーストラップ、背面に使われている200Dオックスフォードを200D HT PC コーテッドリップストップナイロンに変更。
- スターナムストラップの調整テープが長期間の使用でも壊れにくくするために縫製方法を見直し、各社の様々なショルダーストラップオプションパーツに対応しやすいよう、テープのたわみを1段から2段に変更。
- エマージェンシーホイッスルをブラックに変更。
- パーツとパターンを見直し、行動中のサイドポケットの開閉をしやすくしました。
- サイドポケットの伸びやすいゴムの交換を可能に。
- フロントポケット(ZIPタイプのみ)、メインボディ内部の生地をホワイトからライトグレーに変更しました。
機能とデザイン
※以下の写真と動画は2024年モデル以前の製品です。
山で動きやすいデザイン
THREEは荷重をヒップベルトで身体に引き寄せ背中と腰で分散するように設計しており、軽量なフレームレスパックに関わらず10kg程度の荷重まで快適に背負えます。
がっしりとしたヒップベルトが付いたバックパックのように腰で荷重する構造ではありませんが、腰を固めないことによって下半身を動かしやすく、急峻な日本の山でも歩きやすい設計です。
3種類から選べる大容量フロントポケット
テントやグラウンドシート、レインウェアなども余裕を持って収納することができる大型のフロントポケットは、それぞれ個性の違うSTANDARD、MESH、ZIPの3種類をご用意しました。
ただ、荷物を入れすぎるとどうしても荷重バランスは崩れますので、荷物を入れた際も荷重が腰骨に乗るよう、フロントポケットは本体中段に配置しています。
STANDARD
マチを大きく取り大容量に仕上げた本体と同じECOPAK生地のポケットです。中身が見えないので外見を気にせず荷物を入れられます。夏山から雪山まで年間を通じて使いやすいポケットです。
MESH
マチを大きく取り大容量に仕上げたハードメッシュのポケットです。中身が見えるので物を探しやすく、濡れたテントやレインウェアも収納しやすいです。
ZIP
止水ジッパーで開閉でき、他のポケットよりも若干容量は少ないですが多少の雨なら中の荷物を濡らしません(完全防水ではありません)。雪山やバックカントリーでの使用を考えている方にもお勧めです。
アクセスしやすいトップジッパー
ジッパーによるメインコンパートメントの開閉は、巾着式よりも荷物へのアクセスが格段にスピーディです。
ジッパーが開いた状態でも生地が立ち、荷物の出し入れが容易です。
機能とディテール
ハイカーがストレスを感じることなく快適に歩き続けられるよう、使いやすさには細部までこだわりました。
ボトムのアタッチメントループ、フロントポケット前のバンジーコード、スノーシューも固定できるサイドストラップなど、装備の増えるウインターハイクにも十分対応できる優れた拡張性があります。
サイドポケットは伸縮性の高いライクラ素材を使用。500mmのペットボトルが2本入ります。取り出しにくい際はショルダーストラップを緩めてからサイドポケットにアクセスしてください。
STANDARD、MESHのフロントポケットはプルタブを引くと大きく開き、コードを絞るとワンアクションで閉まります。
フロントポケット前面のバンジーコードはクリップフックで簡単に解放できます。
ボトムのアタッチメントループやフロントのバンジーコードには軽量なスリーピングパッドなどを装着できます。木々が生い茂る狭いトレイルでは縦方向への取り付けがおすすめです。
ギアループとボトムアタッチメントループを使い、フロントやサイドのポケットに干渉せずにトレッキングポールを装着できます。
アイスアックスはボトムアタッチメントループに差し込み、折り返してギアループに装着してください。
パッキングの最後にコンプレッションストラップを締めることで荷物が背中側に引き寄せられてブレにくくなり、背負いやすくなります。
スノーシューなどを外付けできるよう、サイドのコンプレッションストラップはフロントでもとめられるよう長めに設計しています。
背面フレームとしてUL Pad 15+と同素材のパッドが入っており、取り外してスリーピングパッドの補助にも使えます(パッドはお好みに応じて自由に交換してください)。
ヒップベルト、サイドストラップなどのバックルは雪や氷が詰まりにくい形状になっています。
ヒップベルトは取り外し可能です。バックパック本体とベルトを連結するスリップクリックのアーチ部分を押し込みながら解除すると軽く外れます。
背負い方
- ヒップベルトを腰骨(腸骨)の上で締めます。
- ショルダーストラップをバックパック下端が背骨の湾曲部に乗るくらい高い位置まで引きます。適正サイズであれば腰に荷重を感じるはずです。
- スターナムストラップを締めます。
- ロードリフターを引き荷重を背中に引き寄せます。
- 荷重バランスが背中に70%、腰に30%ほどになるよう調整してください。
ショルダーストラップの変形に繋がるため、未使用時はロードリフターを緩めてください。
素材
ECOPAK EPX200
エコパックは200デニールのポリエステルとダイヤ状に配されたブルーポリエステルクロスプライ、裏面に70デニールのリップストップを組み合わせたマルチレイヤー素材です。100%リサイクルのポリエステルから作られ、強度と防水性に優れています。
ECOPAK EPX200
素材:200Dボリエステル、ブルーポリエステルクロスプライ、70Dポリエステル(すべてリサイクルポリエステル100%)
コーティング:C0 DWR(PFAS Free耐久性撥水)
生地重量:200g/㎡
引裂強度(JIS L1096A):たて10kg よこ10kg
切れ目のある試験片を引張り、引き裂かれるまでの荷重値
引張強度(JIS L1096A):たて170kg よこ112kg
試験片を一定の速度で引張り、破断した最大値
耐水圧(JIS L1092B):49300mm以上
試験片にかかる水圧を一定割合で増加させ、漏水を3箇所認めた時点の圧力
サイズガイド
Size | M | L |
---|---|---|
体重(kg) | 42~69 | 67~85 |
身長(cm) | 150~175 | 170~190 |
背面長(cm) | 45~54 | 54~57 |
大まかな目安として身長175cm以上の方はLサイズがおすすめですが、身長170cmでLがジャストサイズな方もいらっしゃいます。可能であれば試着してからのご購入をお薦めします。
- ショルダーストラップの長さは付け根から芯材の端までの直線距離となります。
- 背面長は弊社の測定方法によります。詳しくはONE製品ページ「背面長の測り方」を参照ください。
- 適切なサイズとフィッティングであれば、ヒップ上部(仙骨と背骨の境目)に荷重がかかる設計になっています。
サポート
使用上のご注意
- THREEは防水性の高いECOPAK生地を使用していますが、完全防水ではありません。濡らしたくない荷物は防水のパックライナーに入れるか、ザックカバー等をご利用ください。
製品ケアについて
- 洗濯機は使用せずに手洗いしてください。
- 洗濯は製品が浸る程度のぬるま湯に中性洗剤を適量入れ行ってください。
- 柔軟剤、漂白剤は使用しないでください。
- 洗濯はジッパーを開けパッドなど取り外し可能な部品を外して行ってください。
- 汚れが目立つ箇所は洗濯専用ブラシや柔らかいスポンジなどで部分的に洗ってください。
- 洗剤が残らないようすすぎは十分に行ってください。
- 洗濯後はタオルなどの柔らかい布で水分を拭き取りバックパックの口を下に向け陰干ししてください。
- 風通しが良く直射日光の当たらない場所で保管してください。
- アイロンは使用しないでください。
- パッドは優しく手洗いしてよくすすいだ後、水分を拭き取り陰干ししてください。
SUPPORT「製品ケア」をご確認ください
さらに詳しい洗濯や保管方法については、SUPPORT「製品ケア」内、Backpacksのページで写真や動画を交えて紹介しています。正しくケアを行うことで製品の機能や性能をより長く保つことができますので、ぜひ参考にしていただき、末長くご愛用いただければ幸いです。
お支払いについて
- お支払いはご注文時にお願いします。
- お支払いはクレジットカード、または銀行振込が利用できます。
- クレジットカードはVISA、MASTER、JCB、AMEXに対応しています。
- 銀行振込の場合は、注文確認メール到着後5日以内のご入金をお願いします。
- 銀行振込手数料はお客様のご負担となります。
- 領収書は製品発送時に送る発送完了メールに添付されたリンク先からダウンロードをお願いします。
発送について
- ご購入後に注文確認メールをお送りします。
- 決済確認後、3日以内に製品を発送します。
- 大型連休、災害、悪天候、ご注文の集中、ご注文の追加確認等により出荷、配送に遅延が発生する場合があります。
- 製品が発送された時点で発送完了メールをお送りします。
- 別々に注文した製品の同梱発送はできません。
沖縄県・離島を除く全国:佐川急便で発送します。
送料:500円
沖縄県・離島:ヤマト運輸で発送します。
送料:500円(離島)/950円(沖縄県)
サイズ交換について
ご購入後、製品のサイズが合わなかった場合は交換対応いたします。交換に際し以下の内容をご確認のうえ、SUPPORTページ内の「サイズ交換・不良品サポート」よりお申し込みください。
- 未使用品のみ交換いたします。試着程度は問題ありません。
- 交換は製品到着後5日以内に限ります。
- 製品を弊社で確認し、たばこや化粧品等の臭い、汚れ等が認められた場合は返品をお断りする場合があります。
修理について
山と道ではすべての製品の修理を受け付けています。穴あきやパーツ補修、経年による劣化など、修理のご相談はSUPPORTページ「修理について」よりぜひお気軽にお寄せください。
【付属リペアテープについて】
- 補修は簡単ですので、リペアテープはエマージェンシーキットに常備してください。
- 破れた箇所よりも大きく切り出したリペアテープを表/裏それぞれに貼って補修をしてください。
- リペアテープの角を切り落としたり、円形にカットしたりすると剥がれにくくなります。