Off the Gridの出展内容

Off the GridについてはこちらのWEBサイトをご覧ください。

6/9（sat)　時間10:30〜12:30 ／ 14:00〜16:00
6/10（sun)　時間10:30〜12:30 ／ 14:00〜15:30
＊悪天候時にはスケジュールの変更または中止もございます。

土日それぞれ10時から山と道ブース（山と道とBIG Oテーブル前）にて当日分の予約受付を行う予定です。15分刻みにて希望の時間の予約を行うことが可能です。予約以外のお客様に関しては当日の流れをみながらアーティストのナオミくんが対応をさせていただきます。

山と道とBIG Oの活動については以下のリンクぺージを参照してください。

はじまり

去年、日本を縦断したHIKE/ LIFE/ COMMUNITYでお世話になった全国の方々や、普段から山と道がお世話になっている方々に向けて、山と道8周年目の記念品として注染（ちゅうせん）の手法で制作した手ぬぐいを贈りたいと考えた。

図案は「山と道とBIG O」で一緒に活動を行なっているアーティストのカザマナオミくん。注染の制作には「にじゆら」という名前で注染の掠れや滲みを粋なものとして手ぬぐいで表現されている堺市の注染工場「ナカニ」さんにお願いすることにした。

注染の手法について考えれば考えるほど「?」が浮かび、これは実際に工場に行って制作の風景を見なければ、注染の面白い手ぬぐいは作れないと感じた。僕たちは見たこともないような手ぬぐいを作りたかったのだ。ただPC上でデザインして入稿すれば寸部違わない商品が上がってくるものではなく、職人の腕、気まぐれ、その日の運が左右するような物つくりを注染の職人さんと一緒に行いたかったのだ。僕とナオミくんは車に乗り込み、大阪の堺市の工場ナカニを目指した。

工場を案内してくれたナカニの藤浦さん曰く、堺市には手ぬぐいの工場が多く集まっている場所とのことだった。見せていただいたその作り方に驚き、感動し、これは面白いと唸った。堺市で生まれ育った藤浦さんも、ナカニに就職するまでは、堺市が手ぬぐいの町だということは知らなかったらしい。こんな面白いもの作りが町の自慢になっていないのはもったいないと素直に感じた。 図案を作ってはその図案が注染でどう表現されるか、してもらうかを、何度もナオミくんと話し合い、ついに手ぬぐいが完成した。

ただ、手ぬぐいをお世話になった方々に無事お配りし、プロジェクトが終了しても、この面白さがそこで止まることにどうにもウズウズする気持ちを抑えられなかった。

山と道としては、すでどこかにある道具は作らないと決めている。ハイキングを通じて見つけた本当に必要な道具を作り、販売をしているという自負がある。けれど、この手ぬぐいはハイキング道具として他所にはないものかと問われたら、そこまでのものではない…。でも、僕は作りたいのだ。新しい注染の手ぬぐいを、これからもナオミくんと、ナカニの職人さんと共に作っていきたいのだ。

前回では僕たちは注染の上がりを想定しながら図案を作成し、色を指定する形でナカニさんに注染をお願いした。今回は同じやり方ではなく、「山と道とBIG O」らしくナオミくんが真っ白い手ぬぐいに直接ライブプリンティングで制作した手ぬぐいの見本をもとに、そのイメージにインスパイアされる形でナカニの職人さんに注染をお願いした。 ライブプリンティングから注染へ。制作したイメージが職人さんの手によってどう注染で表現されるのかとても楽しみしていた。

その商品はまだ手元にはなく、当日ギリギリに山と道に届く予定なのだけれど、制作途中の画像を見るかぎり、僕たちの期待を大きく上回る仕上がりになっているようだ。

動画の途中で、土手の中に染料を注ぐのではなく、フリーハンドで直接染料を注いでいるのがわかるだろうか。これがイメージにインスパイアされて二度と同じ物を作ることが出来ない物つくりだ。注染は染料を抜き取る過程で一枚づつ染め上がりが異なってくるので、厳密には一枚と同じ色の手ぬぐいは無い。

ぜひ、Off The Gridに来られるお客様にもその仕上がを一緒に見ていただきたいです。 同じ図案に異なる注染を施した手ぬぐいを３種類ご用意し、お一つ2000円(税込)で販売をする予定です。数には限りがございますので、ご注意ください。

ブースでは以下の山と道商品を販売する予定です。
当日会場でお会いしましょう。