#8 山と道バックオフィスチームと高尾山でタコスピクニッキング

2024.07.11

鎌倉の山と道社員食堂で毎日独創的なお昼ご飯を作るスタッフの寒川奏。イラストレーターとしても活動する彼女がとにかくおいしいものを、気持ちの良い場所で、大好きな人と食べること……つまりピクニックをすることについて綴るこの連載。今回は彼女が会社内で所属するバックオフィスチームをピクニッキングへと誘い出します。

普段は影から会社を支えるバックオフィスチームですが、寒川に負けない個性的な面々がずらり。そんな彼ら彼女らの個性をおいしく包む食材を携えて、目指すはみんな大好き高尾山です。高尾山玄人ふたりと高尾山初心者ふたりによる凸凹(?)ピクニッキングがスタート。登るだけでは終わらない、高尾山の魅力を存分に味わい尽くします!

文/写真/イラスト:寒川奏

ピクニッキングとは?

まずはピクニッキングが何かをご紹介。

ピクニッキングとはピクニックとハイキングを掛け合わせた造語である。なぜ私がいまピクニッキングマスターを目指しているかは第1回を読んでもらいたいが、ピクニッキングとは、以下のようなものだと私は考えている。

  • 最低1時間のハイクをする(しかし一緒に行く人の体調や体に合わせて、全員が楽しめるハイクにする)。
  • 食べることを主眼においたデイハイク。何人かでそれぞれ食べ物や飲み物を持ち寄り、それをシェアして食べる。
  • ハイキングの行程はあくまでどこで食べるかが主眼。
  • 参加者それぞれがピクニッキングに向けて食料を準備する(なるべく手作りする)ことも非常に重要。

つまり、誰かの家でやる持ち寄りパーティを屋外で、ハイキングを絡めてやるのがピクニッキング?

これはあくまでも私の定義であって、もっと違ってもいいと思う。読者の皆様にも自分のピクニッキングを見つけて欲しい。

大好きなバックオフィスチーム

第8回目となる今回のピクニッキング。かねてよりずっと一緒にピクニックをしたいと思っている人たちがいた。それは私の所属する山と道のバックオフィスチームのメンバー。

バックオフィスチームはお客様と直接関わることはないけれど、経理、労務、総務などの組織の運営や管理を担っている。スタッフみんなを後ろから支えるとても重要なチーム。今回はそんな大事な仲間たちにスポットライトを当ててみた。

バックオフィスチームのメンバーは控えめに言ってかなりおもしろい。読者の皆様もこの記事を読み終えた頃には私たちチームを好きになってしまっているだろう。

レオさん
山と道のバックオフィス全般担当。人生何回目なんだろうというほどに人間として完成している。仕事がめちゃくちゃできる上にユーモアセンスもあって気配りもできる最高なお方なのだ。しかも間借りでスパイスカレー屋さんをやっていたくらい料理上手のご飯好き。今回のご飯は期待大!

野口さん
山と道の労務担当。パワーに満ち満ちた、憧れの女性のひとり。人に愛を持って接する、優しいお方。しかも100マイルを何度も走っているランナーでもあるのだ。カッコ良すぎる。

今井さん
山と道の経理担当。おそらく山と道でいちばん謎に包まれているお方。独特の天然気質を持っている、おとなしい方なのかと思いきや話すとたくさんおもしろい話をしてくれる。いつも周りへの心配りを忘れない優しさを持っている。仕事がとても速く、スタッフはいつも助けられている。山の経験はなく、体力云々に関しても未知数である。

寒川「(バックオフィスチームのグループメッセージにて)皆さん、よかったら私とピクニッキングに行きませんか? 普段スポットライトの当たらない我々の良さを山と道ユーザーや読者の皆様に知って欲しいのです。」

レオさん「いいねー! ぜひ行こう。行き先、高尾山なんてどう? みんなそこなら1〜2時間くらいで来れるよね? ハードな山ではないから、ちょうどいいかもよ。」

野口さん「いろんなルートがあるしいいかもね。高尾山名物天狗焼きも食べたい!」

今井さん「私、高尾山に行ったことないんです。山もほとんど行ったことないから楽しみです。」

皆さんノリノリで実現することとなった今回の高尾山ピクニッキング。私にとっても初の高尾山、とても楽しみだ!

タコパにしよう

今回のピクニッキングの少し前に、プライベートで友人たちとタコスパーティー(タコパ)をする機会があった。それぞれが思い思いの具材を乗せてやいのやいの言いながら、いろんな組み合わせで楽しんで食べていた。程よいDIY感のあるタコスは数人でのパーティご飯にもってこいなのだ。

寒川「皆さん、当日はタコスにしましょう。私はトルティーヤとサルサを作っていきますので、皆さん思い思いの具を持ってきてください。」

私は山と道の社員食堂で毎日ご飯を作っているので皆さんは私の料理を何度も食べたことがあるが、私は皆さんの手料理を食べたことがない。とても楽しみなので細かいことは指定しない。なんでも私のトルティーヤで包み込みます!

ドキドキドライブ、高尾山まで辿り着ける?

当日は朝9時半に高尾山口駅に集合。鎌倉方面に住んでいるのは今井さんと私のふたりのみなので、私のクルマで今井さんと一緒に行くことに。今井さんとふたりっきりの1時間弱のドライブ。話題は今井さんの結婚の話や出産の時の性別の産みわけの話。

なんでこの人はこんなにおもしろいんだろう。しかも右左折やジャンクションが今井さんの話が盛り上がってるタイミングで来る。

今井さん「性別の産みわけってほんとに不思議で! そういう本もあるんですけど! そういえば寒川さんのところは一緒に住んでるんですか? えーいいじゃないですか! うちは同棲せずに結婚したのでほんとにそういうのいいと思います!」

あまりの情報の多さに目がギョロギョロして心拍が上がる。楽しい。正直もうピクニッキングに行かなくてもいいかもと思うくらいお腹いっぱいになった。私たちのドライブの細かい内容が気になる人はまずは今井さんと仲良くなってほしいし、みんなでピクニッキングに行きましょう。

ドキドキ、ギョロギョロしながらなんとか高尾山口駅に到着。準備万端のレオさんと野口さんが待っていた。高尾山初心者の私と今井さんから見たらレオさんと野口さんは高尾山玄人。高尾山には初心者〜上級者が選べる合計8個のコースがある。コース決めはやはり玄人の意見が欲しい。

行きは6号路、帰りは1号路を使用。

レオさんに会うやいなや仕事の話を始めてしまう今井さん(後ろ姿)。今日はピクニッキングですよ!

寒川「どのコースで行きましょうかね。」

レオさん「昨日の雨で少し地面がグズついてるけど6号路が小川沿いで気持ちいいかもね。」

寒川「なんで地面状況を知ってるんですか?」

レオさん「自分は今朝、1回登ってサウナまでキメてきてるからさ。」

玄人ともなると高尾山アタックは1日1回では足りないのか。

野口さん「6号路いいと思うよ! 混まないうちにスタートしちゃおう。」

混むのか! そんなことも知らないのでとてもありがたい。というわけで6号路に決定、ピクニッキングスタート。

今井さん、速い速い!

涼しげな小川沿いの道。

6号路は小川沿いを歩ける自然味にあふれたコースで、90分というちょうどいい時間で登頂できるのだ。

スタート早々、小学生の遠足グループに出会ってしまった。見た感じ3クラス分はありそうな長い列。全員抜かすしかない。じゃないと子供たちの元気な声に我々のか細い会話などかき消され無言登山になってしまう上に、満足に写真が撮れない。

今井さんが先頭を歩き、子供たちをどんどん抜かしていく。今井さんめちゃめちゃ登りが速い。笑いが止まらない。

サクサク進む今井さんと後を追う野口さん。

寒川「今井さん大丈夫ですか? ゆっくりでいいですよ。」

今井さん「全然大丈夫ですよ〜♪」

真っ白のスケーターシューズで参戦してきた今井さん。この余裕感、実は今井さんはスケーターだったのかもしれない。そんなことも聞けないくらいのスピードで登っていく。

無事3クラス分の小学生たちを抜かしきり、しばらく経った頃に水を汲めそうな沢が現れた。水の流れに目もくれずどんどん進む今井さんをレオさんが止めた。

レオさん「待って今井さん! 着いちゃうから! このスピードでは本当にすぐ着いちゃうから! 休憩しましょう、水汲ませてください。」

助かった…。正直今井さんが速すぎてまともに写真を撮れていなかった。たくさん撮らねば記事にできないぞ。

水を汲むレオさん。

お水を飲んで少しクールダウンしたのか、少し落ち着いたペースで再度登り始めた我々。

少し滑りやすいが歩きやすい小川の上を歩く飛び石コース。目にも涼しくいい感じ。

飛び石コースも超えて階段の道が現れた。またも今井さんはサクサクと登っていき、結局あっという間に頂上手前のトイレ地点まで来てしまった。

レオさん「今どんな頂上を想像してる?」

寒川「え〜、ゴツゴツした岩場とかですかね。」

今井さん「大きな広場とか?」

野口さん「うふふ、乞うご期待だね!」

期待に胸を膨らませてさあ山頂!

寒川「これは…観光地だ。人が多い!」

公園のように整備された広場、充実した売店。下山して公園に来たんだっけ? と思ってしまった。

レオさんと公園に来たかのような写真。

記念撮影。

タコパスタート

レオさん「ちょうど空いてるテーブルがあるからそこに行こう。」

さすがレオさん、本日2回目の登頂ということもあり山頂を自分の庭のようにわかっている! 確かにとてもちょうどいいところにちょうどいいテーブルが空いていたのでそこでピクニックすることに決定!

豪華なテーブル思わずみんなニコニコ。

テーブルの上にピクニックシートを敷き、各自持ってきてくれた具材を広げた。

レオさん「自分は肩ロースと豚バラのカルニータス(スパイスなどと漬け込んだ豚肉をホロホロになるまで煮込んだメキシコ料理)、ライムとパクチーとチーズを持ってきました! カルニータスは湯煎で温め直すね。」

辛抱強くカルニータスを湯煎するレオさん。

今井さん「私は大豆ミートで作ったタコミートと、豆のサラダ、レタスとビーツのサラダ、キウイです。」

野口さん「私はデザート系が欲しいなと思って自家製発酵あんこを持ってきました。」

タイベックで自作したピクニックシートがテーブルウェアとしても活躍!

寒川「すごい! 皆さん全然被ってないし彩りが豊かだ〜! 私はブルーマサとホワイトマサで2色のコーントルティーヤを作ってきました。マサはスペイン語でとうもろこしの粉って意味で、その昔、ノルウェー人の元カレのために開発したオリジナルサルサです。あと鎌倉のバナバサっていうクラフトビールのお店でコンブチャ(ノンアルコール)を買ってきたのでみんなで飲みましょう!」

ほてった体に冷え冷えのコンブチャ!

レオさん「コンブチャさっぱりしてておいしい。発酵でここまでシュワシュワするのすごいね。」

寒川「柚子コンブチャです。柑橘が疲れた体に効きますね〜。」

野口さん「お腹ペコペコ! いただきまーす!」

今井さん「どれから食べようかな〜、どれもおいしそう!」

皆さんそれぞれ思い思いの具を乗せて楽しむ。

アボカドの皮をお皿として使う今井さん。

野口さん「レオくんのカルニータスやばい! これは何が入ってるの⁉︎」

ブルーマサのトルティーヤにレオさんのカルニータス、今井さんのサラダ、私のサルサ、そしてパクチーで仕上げ! 間違いない組み合わせ。

レオさん「スパイスとオレンジジュースで煮てあるんですよ。」

今井さん「えっ! オレンジジュース⁉︎」

レオさん「今井さんのタコミートもおいしい。大豆ミートなんですね。」

野口さん「今井さんは結構健康オタクだもんね。」

今井さん「野口さんの発酵あんこもすごい! これお砂糖入ってないんですよね⁉︎」

野口さん「そう。麹と少しの塩だけ、炊飯器で発酵させたんです。」

レオさん「市販のは甘すぎるけど、すごくちょうどいいです!」

やっぱり持ち寄りタコスだと話は止まらない。思った通り最高だ! 私は黙々と自分のお気に入りの組み合わせを探した。

寒川「発酵あんこと少しのカルニータスにパクチーの組み合わせ、合いますよ!」

発酵あんこタコス、世界初だと思う。

レオさん「発酵あんこにさらに塩味と脂身が加わるということか、やばいね!」

ああ楽しい。ピクニックって感じ。

迷う時間も楽しい。

寒川「せっかくバックオフィスチームで来てるから、それっぽい話とかした方がおもしろい記事になるかも。」

野口さん「それっぽい話って何?」

寒川「え〜、レオさんにみんな様々な角度からいろんな種類のボール(仕事)投げすぎ、とか、みんな野口さんがどうにかしてくれるからって労務関係の申請ギリギリすぎる、とか、今井さんの仕事が速いからって請求書提出が遅いとか…ですかね?」

レオさん「それ記事にできない話も出てくるからやめた方がいいかもね…。」

バックオフィスチームはスタッフみんなを後ろから支えるがゆえに苦労も多いのだ。

レオさん「はあ、美味しい」

寒川「じゃあ、皆さんピクニックには行ったことありますか?」

今井さん「パッとは出てこないですね。公園に行ってピクニックくらいだったらあるけど。」

レオさん「みんなそんなもんだと思いますよ。」

寒川「私は心に残るピクニックが結構ある方なんですけど、あんまりないですかね?」

野口さん「思ったんだけど、それは育ったバックグラウンドによるよね。さんちゃん(寒川)はアウトドア関連の仕事をしてるご両親の元で育っているからピクニック富裕層だけど、普通は心に残ってるピクニックとかないよ?」

寒川「えっそうなの⁉︎ ピクニック富裕層⁉︎ なんかすいません。」

こんなにいろんな人とピクニッキングをやってきて初めて知った事実。私はピクニック富裕層だったのか!

下りても楽しい高尾山

日陰だったので体が冷えてきた。そろそろ片付けて下山しよう。随分と軽くなったバックパック。満腹だけれど足取りは軽い。

山と道のチャーリーズエンジェル。

レオさん「戻りは王道の1号路にしようか。タコとかサルとかいるし。」

今井さん「えー! ほんとですか!」

今井さん、多分いないです。が、タコとかサルに驚く今井さんを見たいので行きましょう。

6号路と比べるとだいぶ整備された参道を下っていく。1号路には途中途中で高尾山薬王院や、くぐると願いを叶えてくれる願叶輪潜や、煩悩を落としてくれる六根清浄石車、樹齢450年を超えるありがたい「たこ杉」、さる園など、歩いていて楽しいスポットがたくさんある。

願叶輪潜で願いを叶えようとする寒川。

ムササビ部分の顔の出しづらさに苦しむ寒川。

煩悩が抜けきって苦しみから解放されたレオさん。

途中で売店が見えてきた。

野口さん「ここです! 高尾山名物天狗焼き。黒豆あんこがおいしいの。」

高尾山名物天狗焼き、ムッとしている。

お土産に箱で買っていく野口さんと今井さん。そんなにおいしいのかとひとつ買って食べてみた。確かに黒豆あんこはほくほくしていて、小豆あんこよりもさっぱりしている印象。

余裕の今井さん。

みんなでもぐもぐしながらさらに下る。舗装された長い急坂が足になかなかクる。太ももが張ってきたなあと思っていたら今井さんがスキップしていた。負けてられないぞ寒川。

無事下山、お楽しみはここから。

さて、お店も見えてきて下山してきたぞというあたり。

レオさん「ここです! 友達のジェラートとドーナツのお店。」

揚げたてシンプルドーナツはその場で、お持ち帰りなら中にクリームが入っているものがおすすめだそう。

寒川「高尾山最高すぎません? おいしいもの多くない? ジェラート絶対食べたいです。」

レオさんのお友達が働くジェラートとドーナツのお店、「高尾 さんかく堂」。こだわりの材料でいつも揚げたてのドーナツを提供しているそう。ドーナツはお土産に、ジェラートはその場でいただいた。山の果実という山ぶどうと木苺とブルーベリーの入ったコクがありながらもさっぱりと食べれるフレーバーをチョイス。一瞬でなくなったのでリッター買いしたいと思った。

私以外はみんなチョコミントを食べていて少し寂しかった。

お店の裏には少し座れるスペースもある。

寒川「腹パンパンです。もうコーヒーしか入らないです。」

野口さん「だったらぴったりの場所があるなあ。妖精のような人がやっている最高のコーヒーショップが高尾駅にあるの、行こう。」

全員でクルマに飛び乗り約10分ほどのドライブでJR高尾駅に着いた。駅前にあるKO52 TAKAOという施設内2階「BOREDOM」にやってきた。店主のともやさん自身もトレイルランナーらしい。確かに妖精のようなマイナスイオンを放つ癒し系の方だ。コーヒーもとてもおいしい。これが妖精のコーヒーかと噛み締めた。コーヒーだけではなく水出しのミルクティーやリンゴジュースなどデカフェメニューもあり、おいしそうなケーキもあったので高尾山に行った際には高尾駅の方にも寄ってみて欲しい。

写真撮るよと言われるとどうしたらいいのかわからずとりあえずピース。こうやってピースというポーズは生まれたのかもしれない。

自身もトレイルランナーである店主のともやさん。お店は今年の4月にオープンしたそう。妖精のような、癒しのパワーを持っている。

寒川「そうだ野口さん、来週末トレイルランニングのレースがあるんですけど、私のようにとてつもなく足がつる人間のためのグッズとかあったら教えて欲しい。」

野口さん「じゃあ4階に行こう。」

そう言って案内されたのは同ビル内4階にあるトレラン界隈ではお馴染みのブランドAnswer4のお店。なんなんだ高尾、この世のすべては高尾にあるのか⁉︎

店内は黒塗りでやばい店に来た感はあるけれど、店員さんはとても優しいのでご安心を。

なんだか怪しいものをレオさんに勧められているかのような写真。

マグネシウムのスプレーや補給食を購入し、レースへの備えまで完了した。

すごい、高尾すごい。絶対にまた来たい。

寒川「皆さん今日は本当にありがとうございました。おかげで楽しい記事が書けそうです。また来週会社で!」

お腹も胸もいっぱいでそれぞれの帰路に就く。また今井さんとふたりのおもしろいドライブの始まりだ。例のごとく作ってきた1時間のピクニッキングプレイリストをかけながらのドライブ。帰りも行き同様右左折とジャンクションでギョロギョロなるほどにいろんな話をしてくれた。

今井さん「寒川さんは嫉妬されたい人ですか? 寒川さんの彼は嫉妬しますか? しなさそうですよね? 毎日手も繋ぎたいですよね⁉︎ また絶対このメンバーでハイキング行きたいです!」

寒川「今井さんにそう思ってもらえて何よりです。あと、彼はめちゃくちゃ嫉妬しますよ。」

今井さん「えー! 意外!」

なんておもしろいんだろう、なんて情報過多な日なんだろう。

今井さんを駅まで送って自宅に帰った私は、あまりの情報量と疲労感でパンクしていたようで、バッグと上着を脱いでそのまま夜の海沿いに走り出していた。大声でaikoを歌いながら思いっきり走りきり、その週末に出場するトレランレースへのウォームアップも完了した。

こんなに整ったピクニッキングは初めてだ。ほぼサウナだった。これを読んでバックオフィスチームのことを好きになってもらえたかはわからないけれど、少しでもおもしろさが伝わってくれたらいいと思う。確実に今回のピクニッキングで我々の仲は深まったと思う。読者の皆様にもそんなふうに相手のことをもっと知れるピクニッキングをしてみて欲しい。

トルティーヤの作り方

今回はどんな変化球な具も全部包み込んでくれるコーントルティーヤのレシピをご紹介します。

まるッと全部包み込む2色のトルティーヤレシピ

材料 (各6枚分)

ホワイトマサのトルティーヤ
・ホワイトマサ 90g
・ぬるま湯 100ml
・オリーブオイル 小さじ1
・塩 ひとつまみ

ブルーマサのトルティーヤ
・ブルーマサ 90g
・ぬるま湯 120ml
・オリーブオイル 小さじ1
・塩 ひとつまみ

次回のピクニッキングも乞うご期待!

寒川奏
寒川奏
1994年生まれ。デンマークでデザインを学び、ノルウェーに1年間在住。現在は鎌倉でイラストを描いたり、ワインバーにいたりする。食べることとお酒が大好き。目標は今を精一杯生きること。イラストのお仕事大募集中。インスタグラムアカウント @kanadesangawa_doodle
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