0123456789 ABCDEFGHIJKLMNOPQRSTUVWXYZ abcdefghijklmnopqrstuvwxyz あいうえおかきくけこさしすせそたちつてとなにぬねのはひふへほまみむめもやゆよらりるれろわをん アイウエオカキクケコサシスセソタチツテトナニヌネノハヒフヘホマミムメモヤユヨラリルレロワヲン
0123456789 ABCDEFGHIJKLMNOPQRSTUVWXYZ abcdefghijklmnopqrstuvwxyz あいうえおかきくけこさしすせそたちつてとなにぬねのはひふへほまみむめもやゆよらりるれろわをん アイウエオカキクケコサシスセソタチツテトナニヌネノハヒフヘホマミムメモヤユヨラリルレロワヲン

ムービーで振り返る
ULハイキングプラクティス

山と道HLCで生まれるドラマを4本のYouTube動画で紹介
2023.10.05

ムービーで振り返る
ULハイキングプラクティス

山と道HLCで生まれるドラマを4本のYouTube動画で紹介
2023.10.05

山と道HLCでは、ハイキングの実践や座学の他、時にはゲストを招いてのトークやワークショップなど、日々様々なプログラムを行なっています。

そんな数あるHLCのプログラムの中でも、1年間の活動の集大成になるのが、アンバサダーと参加者がチームとなってチャレンジングなハイキングに臨む「ULハイキングプラクティス」。体力的にも精神的にも限界に挑むぶん、参加者同士の結束も強まり、毎回のようにドラマが生まれています。

>今回はそんなドラマを、2022年の各エリアのULハイキングプラクティスを納めたムービーと過去のHLC Reportで振り返ります。

「ULハイキングプラクティス」とは

豊嶋秀樹
(山と道HLCプロジェクトディレクター)

「HIKE」「LIFE」「COMMUNITY」という三つのキーワードを掲げて、ハイキングのあるライフとコミュニティを作っていくプロジェクトが「山と道HLC」です。

現在は7つのローカルエリアで、山と道HLCのアンバサダーとともに多様なプログラムを通じてULハイキングへの理解を深めています。その中でも、ULハイキングの基本を座学で学ぶ「山と道ULハイキング入門」とそのフィールド版である「ULハイキングワークショップ」は、これからULハイキングを始めるハイカーのために用意された大切なプログラムです。

このふたつに参加したハイカーは、もうその時点からULハイカーです。ただし、それはあくまでもULハイキングの方法や哲学を知識として身につけたに過ぎません。では、この続きはどこで学べばいいのでしょうか。山と道HLCのプログラムはガイドツアーではないので、参加者のみなさんのハイキングガイドは行っていません。そう、そこからは自分自身でプランを立ててハイキングに出かけてください。学んだノウハウを活かし、ハイキングを重ねるごとにより軽く、より長く歩けるようになってくるでしょう。もちろん、安全なハイキングであることは忘れずに。

そして、自分なりのULハイキングができるようになったと感じた頃に、再び参加してもらいたいプログラムがあります。それが「ULハイキングプラクティス」、アンバサダーを含めた参加者全員がひとつのチームとなって実践するプログラムです。このプログラムにおいてもアンバサダーはガイドではありません。参加者の仲間でミーティングを重ね、自分たちでプランしたハイキングで、ULハイキングの恩恵と醍醐味をしっかり味わうことを目的としています。

こうしてコミュニティの仲間とともにメイクしたハイキングは、いつもとはひと味違った挑戦的なトレイルの記憶としてしっかりと刻まれることでしょう。

2022のULハイキングプラクティスより

HLC東北
裏岩手縦走路2泊3日ULハイキングプラクティス

場所:裏岩手縦走路(岩手県西部)
開催日:2022年 8月26日(金)—28日(日)

安比高原をスタートし、八幡平から裏岩手縦走路に乗って三ツ石山へ。さらに乳頭山、秋田駒ヶ岳へと県を跨いで縦走したプログラム。

テント泊禁止のエリアが多い東北ですが、そのぶん避難小屋を利用することで大胆な軽量化を計り、通常は3泊4日ほどのルートを2泊3日で縦走することに挑戦しました。

濃密なコミュニティを持つHLC東北らしく、参加者は総勢12名。終始雨の多い3日間でしたが、終盤になっても口々に「もっと歩いていたい!」と言うほど参加者の笑顔が途切れることがありませんでした。

HLC北海道
幌尻岳2泊3日ULハイキングプラクティス

場所:北海道・斜里岳、摩周屈斜路トレイル
開催日:7月8日(金)ー10日(日)

当初、日高山脈最高峰の幌尻岳(標高2,052m)での2泊3日のハイキングを予定していましたが、悪天候で絶望的な状況となり、一時は中止も考える事態に。しかし、直前の参加者一同でのディスカッションで行き先を道東に変更し、斜里岳と摩周屈斜路トレイルというふたつのエリアを歩く2泊3日の山旅となりました。

行き先やルート、タイムスケジュールまでもを3日前に組み直すことになったものの、その変更の速さや柔軟さにも、荷物を軽くシンプルにすることで考え方や行動も軽くなるULハイキングの特徴が大いに役立ち、またHLC北海道のコミュニティの結束力を示す結果ともなりました。

HLC北関東
磐梯吾妻2泊3日ULハイキングプラクティス

場所:磐梯吾妻エリア(福島県・山形県)
開催日:8月26日(金)—28日(日)

猪苗代湖から裏磐梯、吾妻連峰と続く磐梯吾妻エリアを2泊3日で巡るハイキングに挑戦したプログラム。真夏の開催のため、普段より厳しいベースウェイト4kg以下というレギュレーションを設け、大胆な軽量化を行ってゲレンデを登って下り、20kmのロードを歩き、商店で買い出しをし、稜線を歩き、またゲレンデを下るというバラエティに富んだ70kmのタフな行程を歩ききりました。

諸般の事情が重なり参加者1名となってしまい、一時は中止も考えましたが、参加者ご本人の希望もあり、開催を決行。動画撮影を担当した山と道HLCプロジェクトディレクターの豊嶋とHLC北関東アンバサダーの廻谷との3人旅となりましたが、そんな経緯も逆に印象深い一期一会の旅となりました。

HLC関西
高島トレイル2泊3日ULハイキングプラクティス

場所:高島トレイル(滋賀県高島市)
開催日:11月19日(土)ー21日(月)

滋賀県高島市の中央分水嶺高島トレイルの約80kmの行程を、コースタイムの65%のペースで2泊3日で踏破することに挑戦したプログラム。行動計画やどこで泊まるか等も参加者の話し合いの中で決めながら、一丸となって困難な行程に臨みました。

水場も少ないワイルドなトレイルで、行動距離が38kmに及ぶ日もあり、参加者ひとり一人がそれぞれの限界に挑むこととなりましたが、そのぶんゴールにたどり着いた時の喜びはひとしおで、正に参加者全員がチームとなって歩き通したトレイルでした。

その奮闘は上記のムービーの他、プログラムに参加したイラストレーター「ヤマガスキナダケ」としても活動する山と道京都スタッフのジョージがイラストルポにもまとめてくれましたので、そちらもぜひご覧ください。

HLC鎌倉
関東山地3泊4日ULハイキングプラクティス

場所:関東山地(丹沢山地、高尾・陣場、奥多摩、奥秩父)
開催日:11月3日(木)ー11月6日(日)

関東のハイカーのローカルマウンテンである丹沢山地、高雄・陣場、奥多摩、奥秩父を繋げた関東山地を、山と道HLCの全プログラムの中でも最長となる3泊4日をかけて歩いたULハイキングプラクティス。

スタートのヤビツ峠(丹沢山地)からゴールの三峰神社(奥秩父)までの道のりは100kmを超え、登山道だけでなく山間の集落や昔からの生活路も通るルートは、あらためて歩き旅の魅力を参加者に感じさせるものとなりました。また、その道のりも想定以上にハードなものとなりましたが、そのぶん、旅の終わりには参加者とスタッフの垣根を越えたチームになれたとか。

ムービーの撮影は機材トラブルでかなわなかったものの、その模様は参加者全員にリレー方式で書いてもらった熱い思いのこもったレポートをアップしていますので、ぜひご覧ください。

いかがだったでしょうか。2022年は諸般の事情によりHLC四国ではULハイキングプラクティスを開催できず、HLC台灣にも取材班を送れませんでしたが、各エリアのULハイキングプラクティスの雰囲気は伝わったのではないかと思います。

山と道HLCの活動に興味を持たれた方は、ぜひ各エリアごとにあるHLCプレイスを訪ねたり、ミートアップに参加したり、ULハイキングの基本を座学で学ぶ「山と道ULハイキング入門」に参加してみてください。きっとアンバサダーやコミュニティの仲間が、快く迎えてくれるはずです。

参加にも、踏破にもハードルがあるULハイキングプラクティスですが、そのぶんきっと忘れられない体験になるはず。各エリアで皆さんの参加をお待ちしています!