#3 那須岳でアメリカンなハンバーガーを
写真:大竹ヒカル
#3 那須岳でアメリカンなハンバーガーを
写真:大竹ヒカル
鎌倉の山と道社員食堂で毎日独創的なお昼ご飯を作るスタッフの寒川奏。イラストレーターとしても活動する彼女がとにかくおいしいものを、気持ちの良い場所で、大好きな人と食べること……つまりピクニックをすることについて綴るこの連載。
#3となる今回では、彼氏のニールと愛犬ヤンを引き連れて、栃木県の那須岳に向かいました。気になるピクニックランチのメニューはアメリカンなハンバーガー!
パンもバンズも手作りのバーガーを、那須岳山頂で無事メイクできるのか⁉ 今回も謎の自作ナップサックも登場しつつ、オリジナルレシピの紹介まで盛りだくさんな内容ですよ。︎
ピクニッキングとは?
ピクニッキング。それはピクニックとハイキングを掛け合わせた造語である。
決まり事はないが、どこで、誰と、何を食べるかは大事だ。
そして私のピクニッキングのモットーは「おいしくて、楽しくて、学びがあって、また行きたくなる」こと。
第2回目である前回は、山と道修理部の北島先輩をお誘いし、横須賀市秋谷の前田川遊歩道へ。木漏れ日の中でのピクニッキングは気持ちよくて、おいしくて、楽しくて…。北島さんともっと仲良くなれたと思う。前回も自作のナップサックで臨んだが、それとはまた違う自作バッグで挑む今回。料理もグッと変えてみた。夏の寒川を見せてやるという強い気持ちで第3回ピクニッキング、始まります!
お盆にピクニッキングに行くやつなんている?
8月中旬、そろそろピクニッキングをしたいが季節は真夏、お盆真っ只中。みんな家族や友達との予定でいっぱい、そもそも毎日気温が30℃以上で暑すぎる。こんなに忙しくて暑い時期に「私とピクニッキングに行かない?」なんていう訳のわからない誘いなど誰も受けたくないだろうとネガティブでコンサバティブな私は考えていた。
8月は無理かなあと考えていた矢先に山と道の「母」であり代表夏目さんの奥様でもある由美子さんから那須岳の話を聞いた。
由美子「この前、那須岳の煙草屋旅館(那須岳山中にある秘湯旅館)に家族3人で行ってきて、涼しくて快適だったよ! 旅館までは子供の足だと4時間くらいかかったけど、大人だけだったらロープウェイの駅から2時間もあれば着くみたい。」
いいことを聞いた! 早速調べてみると、今回も愛犬ヤンを連れて行こうと思っていたが那須岳は犬の入山も可能で、那須岳ロープウェイでは犬用ケージの有料貸し出しもしているとのこと。犬連れなので旅館に泊まることはできないけれど、涼しくて1〜2時間程のハイキングができる正に理想の山ではないか!
家に帰り、彼氏であるニールと話した。
寒川「今度のピクニッキングは那須岳がいいかもって考えてるんだ。調べたら、那須岳ロープウェイはケージに入れたら犬も一緒に乗れるんだって! 長時間ハイクでもないからヤンを抱っこして登ることもできそう。誰か一緒に行ってくれる人いるかなあ。」
ニール「いいね。僕も行きたい。かなちゃん(※私のこと)は僕を誘ってくれない。お盆の僕は暇なのに。僕ならヤンを抱っこし続けられる力を持っているのに。」
ちょっと待ってくれ。ここで愛を測られるとは。そんな風に感じさせてしまっているなんて彼女失格じゃないか。
寒川「私と一緒にピクニッキングに行きませんか?」
ニール「いいですよ。」
こうして第3回目のピクニックゲストはニール(彼氏)に決定。
世界で一番優しい人間、ニール
連載3回中、1回目が両親、2回目が会社の先輩、3回目が彼氏と愛犬。読者の中には「寒川さんてお友達があんまりいないのかな?」と思う方もいるかもしれない。私とピクニッキングしたい方、いつだって募集中です。誘ってください。
初の遠征ピクニッキング、何を食べる?
今回は初めての遠征ピクニッキング。我が家から栃木県にある那須岳はクルマで片道4時間近くかかる。アラサーの私はクルマで2時間を超える距離を1日で往復するととんでもなく疲れてしまうので、前泊をすることにした。ということは、包んで持っていくと食べ物が傷んでしまったり、味が落ちてしまう可能性があるので、家のキッチンで仕込んで持っていくということが難しくなる。何かうまい案はないか私は考えた。
そもそもピクニックの定義のひとつである「あらかじめ調理した食べ物を外で食べること」から今回は少し難しい。私の愛するニールは、「あらかじめ調理した食べ物」があまり好きではないのだ。コンビニやスーパーのお弁当、おにぎりなどを食べているところを見たことがない。要は「できたて」が好きらしい。しかし、たまにコンビニのサンドイッチを食べたという話は聞く。なぜコンビニのおにぎりはアウトでサンドイッチならセーフなのかよくわからないけれど、「あらかじめ調理した食べ物」という壁を越える光が少しだけ見える気がする。前回のピクニッキングで北島さんのちまきがあまりにおいしくて現地で温めることもアリだなと感じた。今回は私がニールを感動させる番だ。
悩みに悩んで、今回は「ハンバーガー」を作ることにした。理由はいくつかある。
まずひとつ目の理由は、ニールはハンバーガーが大好きなこと。そして私はハンバーガーを食べているニールを見るのが大好きなのだ。偏見だけれど、アメリカ人といえばピザとバーガーとフライドチキンだと思っている。なので彼がそれらを食べている様はゲームの「テトリス」でピースがきれいにハマって全消しできた時のような快感と喜びがある。ちなみに日本人である私が寿司を食べているときも似たような気持ちになる。
ふたつめの理由はハンバーガーの調理工程のどこかを現地で行えば「できたて」の状態で食べられるから。現地で具材を挟むだけでもいい。もし仮に挟んで持っていって、肉汁でパンがベチョベチョになってしまったら「Soggy(ふやけている)だね。食べるけど、好きではないです」とか言われちゃうのだ。絶対に嫌だ。
ということで、大変かもしれないが自分のプライドもあり、あえて現地調理を前回よりも増やすことを決意した。
前日準備
さて、どの調理工程を現地でやろう? それによって必要な前日準備は変わってくる。
と言ってもハンバーガーで必要な調理は
・パティを焼く
・ソースを作る
・パンで挟む
くらいでとてもシンプル。具材の一部が熱々の状態がいちばん「できたて」感が強い。挟む具材はパティ、チーズ、アボカド、玉ねぎ。この中で熱々がかなうのはパティとチーズだ。パティを現地で焼くということは生肉を持っていくということ。真夏の生肉怖えぇ〜! でも、焼き直すのも硬いパティになってしまいそうで嫌。よし、どうにかして現地で肉を焼こう。
ということで「困ったときの塩麹」に頼ることにした。塩麹は高い抗酸化作用と、タンパク質をアミノ酸に分解してやわらかくする力を持っているので、下味として肉に揉み込んでおけば、酸化を防いで長持ちする上にお肉がやわらかジューシーになる。塩麹漬け肉をギリギリまで冷蔵して持っていくことにした(しかし夏に要冷蔵食材をこのように運ぶことは正直全くおすすめできない。なんなら持って行かないほうがいい。もしお肉などのナマモノを持っていくなら、まずはそのナマモノを冷凍して、保冷バッグに保冷剤をこれでもかというくらい一緒に入れて菌の繁殖を防いで欲しい。今回私たちがお腹を壊さなかったのは奇跡だと思う)。
パンは、自分で作ることにした。スーパーでパンの成分表を見ると驚くほどいろんなものが入っていて体に入れたいと全然思えない。自分で作ったら材料もシンプルで愛もこもってておいしいのだ。
自作するのはパティとパン。今回はパンの粉の割合や、お肉の挽き具合、味のバランスの試作を何回かしてみた。その結果のレシピがこちら。
パン(バンズ)のレシピ
材料(大きめバンズ4つ分)
砂糖 20g
ドライイースト 3g
塩 ふたつまみ
ぬるま湯(50℃) 130ml
強力粉 100g
全粒粉 100g
ごま 10g
亜麻仁 10g
バター 10g
① 砂糖、ドライイースト、塩、ぬるま湯をボウルに入れて泡立て器でよく混ぜる。イースト菌は60℃以上になると死んでしまうので気をつけよう。
② 強力粉、全粒粉、ごま、亜麻仁を入れてヘラでよく混ぜる。粉気がなくなってきたらバターを入れて手で捏ねる。
③ 生地の端をもって延ばし、内側に入れる。わかりづらいと思うので、パンの捏ね方動画を見るのがおすすめ。生地がくっついてベタベタするなら、少し手に水をつけながら作業するといい。
④ 生地がまとまってくるので、生地の端をもってボウルに打ちつけながら手に持っている生地側を内側に入れる。とにかく生地を破いてしまわないように気を付けよう。
⑤ 生地がつるんとして、可愛らしくなったら捏ね上がったサイン。何分捏ねるというのはあまりない。生地が教えてくれるまで捏ね続けよう。ラップか、濡れ布巾でボウルを覆い生地が2倍ほどになるまで1次発酵させる(室温で約45分〜1時間)。
⑥ 1次発酵が完了したら、生地を4等分に切る。
⑦ 4等分にした生地をひとつずつ丸め直す。少し生地を広げて、外側を内側に入れて丸める。丸めた生地の裏側の繋ぎ目はしっかりと閉じておく。さもないとパンがうまく発酵できないので気をつけて。
⑧ オーブンを190℃に予熱スタート。丸めた生地を天板の上に置き、ラップか濡れ布巾でカバーして、15分ほど休ませる。オーブンに入れて13分〜15分焼く。照りを出したかったら、焼く直前にパン表面に卵か牛乳を(分量外)ハケで塗ると良い。
できあがり!
パティのレシピ
材料(2−3人前)
赤身の牛肉 300g
塩麹 大さじ1.5
お肉の上に塩麹をかけ、包丁で細かくミンチ状にしていく。少し食感が残るくらいのミンチ具合で良い。好きな数に分けて、ひとつずつラップを巻いて冷凍しておく。
味噌のソースのレシピ
材料(バーガー 2〜3個分)
麦味噌(白味噌など他の甘味噌でも可)大さじ1.5
八丁味噌 大さじ1.5
冷蔵庫に残っているジャム 小さじ2
パティを焼いた時の肉汁(無くても可) 大さじ3
味噌とジャムを混ぜて袋に入れておく。ジャムがない場合は蜂蜜でもシロップでも、家にちょこっと余っているもので大丈夫。家からパティを焼いていく場合は焼いた時の肉汁を混ぜるとさらにおいしいです。現地でお肉を焼く場合は味噌ソースが入った袋に肉汁を入れてモミモミして混ぜると良いでしょう。
ピクニッキング日和
ピクニッキング当日。前日夜はとてつもない豪雨で、せっかくのキャンプなのに焚き火も何もできないので大人しく車内でネットフリックスの『バチェラー』を見るしかなかったのが信じられないほどに晴れている。しかし夕方から雷雨になる予報なのでサクサク行きたい。
那須岳の簡易地図
1時間半ほどで頂上につくのでロープウェイには乗らず、歩くことにした。
狛犬にメンチ切られてビビるヤン
ここで今回のバッグを紹介したい。前回自作したナップサックの肩紐部分が裂けて壊れてしまったため、急ごしらえしたのがこちら。
魚の形がいいなあとだけ考えて作ってみた。生地は前回も使ったスカイライト。良いところは前回よりも容量が大きいところ。そして見た目がかわいいところ。悪いところは立体的なデザインに平面的縫製をぶつけてきているため、中央の魚の胴体と尾鰭の間によくわからない内ポケットができているところ。あと長すぎて下まで手が届かないところ。強度が相変わらず低いところ。
ショルダーストラップに手ぬぐいを通すとスターナムストラップみたいになって背負い心地が良くなった。
生地をくれた前回登場の北島さんに見せたら嬉しそうだったので私は結構満足している。
問題だらけなバッグ、途中で壊れるかもしれないけれど、行ってみよう、やってみよう!
最初の峰の茶屋跡避難小屋まで来た。めちゃめちゃ晴れてて景色がいい。もうここでいいのではと思ってしまうほど気持ちのいい場所。しかしまだ上があるのがわかっているのに行かないのは嫌なので、休憩を少し挟んで上を目指す。いいね〜、ピクニックとハイキングでピクニッキングだもん。ハイクしてるね〜。
ヤンに疲れが見え始めた。基本的にずっと寝ている日常なので、急にこんなに動かされて疲れちゃったのだろう。人も増えてきたし、ここからは抱っこで登る。
岩の隙間でくつろぎ始めるヤン
那須岳の方は涼しいと聞いていたが日差しが強くてそこまで涼しくはない。ハンバーガーのパティが心配である。早く行こう。ヤンも暑そうなので、お腹に水をかけて抱っこで登る。雷雨も肉の限界もそう遠くはないのであまり時間はないのだ。
お犬様
スーパー筋力と体力を持ち合わせているニールがヤン(14kg)を抱っこで運んでくれたので、無事登頂。人でいっぱいの頂上でピクニックスポットを探す。
軽々と進むニール
虫と人でいっぱいだけど、楽しもう
いい感じに平らでひらけた場所を見つけた。人もあまりいない。
まずはピクニックシートを広げる。地面が岩なので最高に座り心地が悪い。こんなことなら山と道のMinimalist Padを持ってくればよかった。ピクニックシートの下に敷けばお尻の安全が守られるのに。
日除けがない頂上、ヤンが心配なのでニールのMinimalist Pad(バックパックに背面パッドとして入っていた)でヤンをカバーしておく。
ヤンのハーネスには「噛みます」と書いてあります。
さて、背負ってきたパティをチェック。におい、見た目、大丈夫そう! よかった、すぐ焼きます。「できたて」は時間との勝負。山頂に信じられないくらい虫が飛んでいてめちゃめちゃ作業しづらいけど、やるぞ!
クッカーの底にクッキングシートを敷き、その上に厚みは1cmほどになるように肉を敷き詰める。大さじ1ほどの水をクッキングシートの下に入れて蓋をして中火にかける。蓋の上にスライスしたパンを置いて温める。
5分ほどしたら蓋を開けて様子を見る。この時、ほぼ水がなかったら小さじ1ほど足すと良い。パティの色が変わっていたらひっくり返してチーズを乗せ、さらに5分。今回はよく焼こうと思う。
パンにマスタードと味噌のソースを塗り、玉ねぎとアボカドを適当な大きさにカットしておく。
下からパティ、玉ねぎ、アボカド、の順番でパンで挟んだら完成!
どーん!
本当はどんな順番でも構いません!
ハンバーガーは全部で3つ作ったので、この作業を3回。とても忙しく、虫がうざったかった。
忙しすぎて色々ごちゃごちゃ
やっとできたのでさあ食べよう。
寒川「めっちゃ美味しいじゃん。肉叩いてパティ作ったの本当に大正解。」
口に入らないほどのサイズ!
ニール「おいしいです。(2個目を食べ)サイズも、味のバランスもちょうど良い。」
雄々しい食いっぷり
寒川「よかった〜、頑張った甲斐がありました。そういえばピクニックってしたことある?」
ニール「ん〜…無いね。」
寒川「えっ⁉ アメリカ人なのに?」
ニール「偏見ですね。」
寒川「そうか〜、じゃあ初めてを頂いちゃいましたね〜。どうですか?初ピクニック。」
ニール「楽しいけど、ちょっと忙しいかな。僕は時間が大事なタイプだから、こうやって食べ物に時間と労力を取られるなら、エナジーバーとかだけで十分。それよりものんびりする時間がたくさん欲しい。」
寒川「まじかよ…。」
ニールに元も子も無いことを言われて衝撃だった。私は「ピクニックの中心は食!」と思っていたので、こんな風に考える人もいるのかとびっくりした。ちなみに私たちは付き合って3年になるが初めて彼のピクニック観を知った。ていうか「できたて」が良いって言ってたのにエナジーバーでいいのか。
寒川「確かに…それも大事だよね…なんかごめんな。」
ニール「でもこんなハンバーガーが食べれてとても嬉しいよ。ありがとう。」
寒川「アメリカっぽかった?」
ニール「偏見だし、ハンバーガーのアメリカっぽいとかはよくわからないです。」
ニールは持ってきてくれていたコーヒーを淹れてくれ、さらに白い塊を出してきた。
ニール「僕はこれを作ってきたよ。」
そうだ、私はピクニッキング前にニールに「ピクニッキングは持ち寄りがルールなんで、あなたも何か甘いもの1品持ってきなさい」と、宿題を出してあった。
ニール「Rice Crispy Treatsです。子供の頃から大好きな超甘いおやつ。」
寒川「アメリカっぽ〜い!」
ニール「本当はライスパフを使うことが多いんだけど、近所で見つからなかったのでシリアルで作ったよ。どうぞ。」
米麹のような見た目
寒川「コーヒーと合うね。しかしながら凄まじい背徳感。これこそハイキングも含まれるピクニッキングじゃないと食べれないね。」
ニール「今度一緒に作ろう。」
ピクニックって感じ!
ハンバーガーもおやつも報われるおいしさで、お腹も膨れて段々眠くなってくる。なんか、みんなで来れて幸せだな〜。
ニール「ヤンも起きたしそろそろ行こうか。」
ヤン「終わりましたか?」
気がついたらあんなに人でいっぱいだった山頂は私たちだけになっていた。そうだった、これから雷雨がくるのだ。昼寝をする暇はない。さあ、帰ろう。
歩きながら話す。ヤンも下りはちゃんと歩いてくれていた。
寒川「もうじゃあ、あなたとのピクニッキング、次からは食べ物なしかなあ。あなたなら何持ってくるの?」
ニール「僕だったら、BLT(ベーコンレタストマト)サンドとかかな。」
寒川「えっ、作って持ってくるってこと?」
ニール「そうですね。」
寒川「なんだよ、持ってくるじゃん!」
ニール「持ってこないなんて、ひと言も言ってないですけど。」
そんなことを話していたら、分岐を間違えてロープウェイの方に来てしまっていた。もうヤンも疲れているし、犬用ケージを借りてロープウェイで下山することにした。
脳内ひとり反省会
ロープウェイに乗っている間、ひとり反省会をしてみた。
まず真夏のピクニッキングは川か湖、暑かったらすぐ水に入れるような場所がいい。暑すぎたらリラックスなんて全然できない。次に、現地で料理し過ぎたと思う。あんなに頑張らなくてよかった。ニールにおいしいと思って欲しい、がっかりさせたくない、読者に面白いと思われたいという気持ちがここまで私を頑張らせてしまった。この気持ちは大事だけど、スピードを出しすぎた感じがする。焦りすぎで日に焼けた肩が痛い。
もっとリラックス、チルアウト、レイバックでいいの。そしたらグッドバイブスじゃん。ご飯を中心にするのもいいけど、何より大切なのは楽しいこと。せっかくのピクニッキングなのに、あんなに焦ってもったいなかったなあ。でも、ハイクと料理で達成感がある。素敵だぞ、私!
エンディング
クルマに戻り、今回頂上に人が多過ぎたせいで出番の無かったプレイリストを流しながら帰る。今回のプレイリストもなかなかいい感じにできていたのに残念だった。車外は雨が降ってきた。
寒川「雨、山で降られなくてよかったね。またピクニッキング行きたい?」
ニール「もちろん! 今度は僕がBLTサンドを作りますね。」
寒川「やった〜!」
ヤンは疲れてぐっすり寝てる。みんなハッピー、来てよかった、次はもっと頑張らないぞ。