ハイキングカルチャーを育む各地域のコミュニティー「山と道HLC」の活動をインスタグラムのまとめ記事で振り返ります。
真夏のハイキングシーズンにふさわしく、8月には山と道HLCのすべてのローカルエリアでプログラムが開催されました。
四季折々に山の魅力があるのはもちろんですが、やはり8月のハイキングには特別な気分が沸き立ちます。空の青さを背に流れる雲、肌を焦がす日中の陽射し、涼しいしぶきを上げる沢、吸い込まれるような星空。どうしようもなく山に焦がれてしまう夏のハイキングは、強い陽光に照らされる情景とともに、誰にとっても記憶に残るものなのでしょう。
また、ULハイキングの軽快さを最も感じるのもこの季節かもしれません。
山と道HLCアンバサダーや参加者のみなさんのインスタグラムのポストからもプログラムの楽しそうな様子が伝わってきます。
参加されたハイカーのみなさんは、それぞれに自分なりのULハイキングを深めることができたのではないでしょうか。
また、 ULハイキングが他のアクティビティーと融合することによってさらに可能性を広げていく、源流釣行やバイクパッキングといった「アンバサダーズ・シグネイチャー」のプログラムも見逃せません。いつか僕もチャレンジしてみたいなと思います。
山と道HLCプロジェクトディレクター 豊嶋秀樹
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HLC東北
みちのく潮風トレイル
1泊2日ULハイキング
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【UL HIKING EVENT】
HLC東北では、8月9日(日)ー10日(月・祝)の2日間、東北を代表とするロングトレイル、みちのく潮風トレイルの宮古市北部ー宮古市中部ルートを、ULスタイルでセクションハイキングを行いました。
事前の準備として、参加者のみなさんには自身のギアリスト作成していただき、アンバサダーの上野裕樹から装備の軽量化の提案を受け、それぞれができる最大限のULスタイルで歩き始めました。
初日は重津部から田老駅までのルート。透明度の高い真崎海岸や断崖絶壁が続く海岸沿いを歩き、夜は閉伊川オートキャンプ場まで移動しキャンピングを楽しみました。2日目は休暇村陸中宮古からスタート。真夏の暑さの中起伏の激しい海沿いのトレイルを巡り、ゴールの道の駅みやこまでハイキングしました。
山と道HLC東北アンバサダー 上野裕樹より一言
今回のプログラムではUL装備で実際にハイキングできることを確認できたことから、各自の山遊びの感性や可能性を刺激した2日間になりました。参加者同士のコミュニティ感も深まってきたことで、年間を通して実施している山と道HLC東北のプログラムの内容も濃くなってきたことを感じました。年内にあと1回プログラムの開催を予定しているので、みなさんのご参加をお待ちしております!
参加者のみなさんの楽し気な雰囲気が伝わってきますね! 東北の人・自然と繋がりながら歩く旅路、いつか歩いてみたいです。今回に続き『晩秋のみちのく潮風トレイル1泊2日ULハイキング』を11月に開催します。ULハイキングに興味のある方、みちのく潮風トレイルを歩いてみたい方はぜひご参加ください!(木村)
HLC関西
山食音店主 東岳志による
食のワークショップ
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【GUEST SEMINAR】
HLC関西では、山と道が共同運営する山食音で、店主の東岳志によるハイカーの食事のワークショップを連休最後の8月10日(月・祝)に行いました。
講師の東岳志が実際に山行中に取り入れているメニューの調理をおこない、参加者のみなさんにも試食をしていただきました。乾燥食材を扱うコツや、長期ハイキングの栄養の話など、盛りだくさんの内容となりました。
山と道HLC関西アンバサダー 中川裕司より一言
昨年に引き続き『山の日』は食のワークショップ。カレーはもちろん和食から洋食まで、引き出し無限大の東岳志の話に参加者のみなさんが引き込まていくのを見ながら、自分も引き込まれていく(笑)
今回は参加できなかった方も東岳志が店主の山食音に赴き、実際に彼の料理を食しながら、ゆっくりと引き出しを探ってみてくださいね。
豊富な旅と食の経験とユーモアをお持ちの講師の東岳志さん。参加者のみなさんの表情からも楽しく学びある食のプログラムになったようですね! 他エリアでもぜひ開催して欲しいプログラムです。(木村)
HLC北海道
ニセコオートルート
1泊2日ULハイキング
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【AMBASSADOR’S SIGNATURE】
HLC北海道では、8月22日(土)ー23日(日)に、ニセコ連峰を中心とした全長約40kmのニセコオートルートの一部を、UL(ウルトラライト)スタイルで1泊2日のハイキングを行いました。
参加者のみなさんには事前に自身のギアリスト作成していただき、アンバサダーの峠ヶ孝高から装備の軽量化の提案を受け、それぞれができる最大限のULスタイルで歩き始めました。
初日は新見峠登山口をスタートし、チセヌプリやニトヌプリ等を巡る縦走路を経てニセコ野営場まで歩きました。野営場近くの五色温泉で汗を流し、快適な夜を過ごしました。2日目はイワオヌプリで朝日を迎えた後、ニセコアンヌプリ、鏡沼を通り最後は倶知安の町まで一気に下山しました。
山と道HLC北海道アンバサダー 峠ヶ孝高より一言
北海道にしては天候も暑くハードなコンディションの中、参加者のみなさんがハイキング中に楽しく会話をしていたり、美しい景色を堪能していたことが印象に残っています。ULスタイルの装備を身につけ心身が身軽になったことで、その時々のシーンに自然と気持ちや感情が表れるのだと感じました。
プログラムが終了する時には、今度はどんな工夫をしようという話題が自然と盛り上がり、それぞれの次の山行に繋がっていくことがとても嬉しかったです。
ニセコオートルートではいつもミラクルな瞬間が待っています。今回も例にもれずバッチリやられました。イワオヌプリの山頂でのみ込まれた圧倒的なオレンジ色の光線のことは、僕もみんなもきっと忘れないでしょう。(豊嶋)
HLC四国
四万十川1泊2日
バイクパッキング&キャンピング
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【AMBASSADOR’S SIGNATURE】
HLC四国では、8月22日(土)ー23日(日))の2日間、日本最後の清流と呼ばれる四万十川で、1泊2日のバイクパッキング&キャンピングを行いました。
初日は愛媛県松野町の虹の森公園まつのに集合。山と道製品のレンタルを済ませ、各自の自転車に最後のパッキングをしてスタートしました。間もなく四万十川に辿り着き休憩もかねてひと泳ぎした後は、地元の食堂で昼食、買い出し等しながら川沿いを進み、最後は四万十川支流の黒尊川の野営地で、楽しいひと時を過ごしました。2日目は川沿いをさらに南下し太平洋を目指しました。途中川に入ったり、ご当地グルメを堪能しながら、最終的に2日間で130kmのロングライドとなりました。
山と道HLC四国アンバサダー 菅野哲より一言
いつものULハイキングの装備をグラベルロードバイクに装備を積み替えた今回のプログラム。参加者のみなさんはUL装備の快適性や機動性の魅力をあらためて感じ、バイクパッキングとの相性の良さに気づいていただけたと思います。
漕いで、泳いで、キャンプして、山と道のウェアは常に快適でした。それにしても、またまた四国のポテンシャルを堪能してしまいました(笑)
菅野アンバサダーが提案するHLC四国のプログラムは、とにかく賑やかで楽しそう! 今回は大人が童心に返る夏のスペシャルプログラムでしたね。最高の夏の思い出になったようで、羨ましい限りです!(木村)
HLC北関東
那珂川1泊2日UL源流釣行
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【AMBASSADOR’S SIGNATURE】
HLC北関東では、8月29日(土)ー30日(日)の2日間、那須岳の麓の那珂川源流で1泊2日の源流釣行を行いました。
那珂川源流部の登山口から歩き始め、登山道を進み目的の沢に入渓。参加者と交互にフィッシングをしながら沢を進み、天然の岩魚や山女魚を釣りました。夜は釣った魚をさばいて調理し、焚火をしながら山と道具の話で盛り上がりました。
山と道HLC北関東アンバサダー 廻谷朋行より一言
昨年に引き続き源流釣行を行いました。参加者のみなさんは警戒心の強い魚たちに那須の源流の洗礼を受けましたが、初めての渓泊ということもあり楽しんでもらえました。ULと源流釣りの相性を体験してもらえたかと思います。
昨年の山道祭のあと、あのちょうちんをどこかのプログラムで飾りたいと思っていました。焚き火を囲みながらの山の話、山道祭さながらに盛り上がりました。来年もまた楽しみです!
道なき道をゆく源流釣行は山の総合格闘技とたとえられます。はるか頭上の藪を漕いだり、滝や堰堤を越えながらの魚達とのかけ引き、焚火での調理や野営術等。ULなくしては人を寄せつけない奥地へと辿りつくことはできないのです。今後もさらなる工夫をして楽しみたいですね。(中川)