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山と道JOURNAL編集後記

編集長三田が9大ニュースで振り返る2024

アクセス数トップ10も発表
文/三田正明
2024.12.24
山と道JOURNAL編集後記

編集長三田が9大ニュースで振り返る2024

アクセス数トップ10も発表
文/三田正明
2024.12.24

皆さま、今年もお疲れ様でした。山と道JOURNAL編集長の三田正明です。今年も年に一度の恒例企画として、『山と道JOURNAL編集後記2024』を年の瀬に公開させてもらいます。

山と道JOURNALもお陰様で7年目を迎え、今年は昨年以上の全67本の記事を公開し、また新たな連載が何本も始まるなど、充実した1年となりました。

この『編集後記』では、そんなJOURNALの1年を様々なニュースごとに裏話満載で振り返っていきたいと思います。また、最後には今年のJOURNALアクセス数ベスト10も大発表! いつも読んでくれている方もそうでない方も、ぜひぜひお付き合いください。

ニュース①:ウェブサイトがリニューアル!

やはり今年のニュースといえば何といってもこれでしょう。11月22日に山と道のウェブサイトがリニューアルされ、JOURNALのデザインも大きく変わりました! 

これにより、より洗練されたルックになったのは勿論ですが、何といっても大きいのは過去記事へのアクセスが格段にしやすくなったこと。はっきり言ってこれまでのJOURNALの過去記事へのアクセスは非常〜に悪かったので、編集長、大変嬉しく感じています! この機会に記事のカテゴリー分けなど整理してかなり見やすくなっていますので、この機会にぜひぜひ過去記事も漁ってみてください。

そしてさらにリニューアルに伴い、実は名前も『山と道JOURNALS』から『山と道JOURNAL』へとコソッと変更しておりました。英語圏の人から見るとJOURNALSとJOURNALに若干のニュアンスの違いがあるという意見があったためなのですが、益々パワーアップしていく『山と道JOURNAL』を今後ともよろしくお願いいたします。

ニュース②:新連載『土屋智哉のULハイキング大学 in 山と道』スタート!

今年、4本の新連載を始めることができたJOURNALですが、その中でも目玉となるのが言わずと知れた東京三鷹のULハイキング専門店、ハイカーズデポ店主の土屋智哉さんの連載『土屋智哉のULハイキング大学 in 山と道』でしょう。

そもそもは土屋さんに山と道のスタッフ教育にお力を借りたいという話から始まったこの企画、具体的には数ヶ月に一度、鎌倉の山と道大仏研究所にお越しいただき、バックパックやシューズなどULハイキングの基本装備の歴史や構造などについての講義を行っていただいているのですが、初回の講義を聴いたあと、「これってまるで大学の授業じゃん」となり、『ULハイキング大学』という味付けで皆さんにも共有している次第です。

読んでいただければわかりますが、知っているようで知らなかった各道具の「キホンのキ」から解説してくれる正に土屋さん以外には絶対できないこの講義、驚くべきことに、土屋さんは毎回メモもレジュメも作らずに2時間以上話されているんです! どんだけ!

現在のような各基本装備を語った後はまた少し違う構成になっていくかと思いますが、『ULハイキング大学』はまだまだ続きますので、入学まだの方はお早めに〜。

ニュース③:新連載『人・山・道』スタート!

さらに新連載の話を続けます。今年は2本のカルチャー系連載が始まりましたが、そのうちのひとつがこの『人・山・道 -ULを感じる生き方-』。

「山と道の周辺って面白い人とか変わった人が多いよね。ならそんな人たちを紹介する連載があってもいいんじゃない?」というアイデアから始まったこの連載は、具体的には思考やライフスタイルにULを感じたり、ULに大きく人生を変えられたりした山と道周辺の人々に彼らのストーリーを語ってもらっているのですが、まあ毎回毎回、一筋縄ではいかない人ばかり登場してもらってますね(笑)。

個人的にも彼らのストーリーを聴くのはとても刺激的で、毎回何かと影響を受けている企画なので、毎回ワクワクしながら取材しています。インタビューと執筆を担当してくれているのは逗子在住のライターで以前からの友人でもある渡邊卓郎君。彼もまた『人・山・道』な人物です。

ニュース④:新連載『HIKING AS LIBERAL ARTS』スタート!

そしてもう1本のカルチャー系新連載が、山と道HLCのプロジェクトディレクターを務めている豊嶋秀樹が自身が興味を持つ様々なテーマについて、その道の識者に話を聞いていく『HIKING AS LIBERAL ARTS』。

「身体行為としてのハイキングをリベラルアーツ(固定概念や常識から解放され、自らの価値基準で自由に行動できるようになるための学問)として捉え、同じく身体行為である「見る」ことや「聞く」こと、「食べる」ことなどを手掛かりに、ハイキングのその先にある価値と可能性を探っていく」というコンセプトで行っているこの連載、#1のロジャー・マクドナルドさん編を読んでもらえたらわかる通り、JOURNAL​の記事の中でもダントツにハイコンテクスト! 

ですが、じっくり向き合ってもらえれば、様々な発見や知的興奮が得られると信じておりますので、ぜひ年末年始のお休みにでもお付き合いくださいませ。連載#2も新年早々公開予定です。

ニュース⑤:連載『The Greatest Trail of All Time』が全10回で完結!

今年から山と道京都に加わったスタッフ「大ちゃん」こと伊東大輔が、2022年にアメリカのロングトレイル「パシフィッククレストトレイル(PCT)」をスルーハイクした模様を綴った『The Greatest Trail of All Time~PCTの渡り鳥〜』も、今年のJOURNALを彩ってくれた重要なピースのひとつでした。

彼にとっての初めての海外ロングトレイル旅とあって、「何もかもなフレッシュ!」な瞬間を素直な筆致で綴ってくれているので、特にこれからPCTを歩いてみたいという方には大いに役立つはず。大ちゃんは山と道京都の店頭に立っていますので、ロングトレイルやPCTに興味のある方、ぜひお気軽に話しかけてみてください。

何やら大ちゃんは次なる大きな旅も計画中ということで、彼の今後の活躍にもご注目を!

ニュース⑥:「ULハイキング研修」の『山と道トレイルログ』化が進行中!

山と道社内では、昨年からスタッフが原則として年に一度、研修として長期のULハイキングに行き、そのレポートを作成すること=「ULハイキング研修」という制度がスタートしたのですが、スタッフの山行記をアップする連載『山と道トレイルログ』も、今年はULハイキング研修のレポート一色に染まりました。

開通したての「ふくしま浜街道トレイル」のあまりの無人っぷりにあわや「寂し死」しそうになった山と道鎌倉スタッフの角田裕子や、40オーバーの妻子持ちながらはじめての屋久島、はじめてのひとり旅、はじめての長旅に挑んだドキドキとワクワクを前後編の超大作で得意のイラストルポにしたためた山と道京都店長のジョージ、鳥取砂丘から出雲大社まで9泊10日かけて歩いた山と道京都のマブなど、それぞれに個性豊かなトレイルログを上げてくれたのですが、その中でも今年のJOURNAL的MVPは、山と道京都の「あやなん」こと永井絢菜でしょう。

昨年末に歩いた九州自然歩道の旅と今年の夏に歩いたヨーロッパアルプスのオートルートの旅前後編の2本を上げてくれたのはもちろんですが、特に九州自然歩道の旅では様々な人々と出会いつつ彼女の行動が他の誰かにも影響を及ぼし、最後は感動の大団円で終わるという、後に続くスタッフがやりにくくなるほどの傑作トレイルログを仕上げてくれました。

来年もULハイキング研修の『山と道トレイルログ』はどんどん増えていく予定ですので、スタッフたちの旅と成長に今後ともどうぞお付き合いください。

ニュース⑦:YouTube連動企画始まる!

2024年はスタッフJKがYouTube担当となり、チャンネルの運用を本格的に開始したことも山と道としては大きな出来事でした。

JOURNALとの連動企画も始まり、スタッフのULハイキング研修のレポートや人気企画『ウルトラライトパッキングのすすめ』の動画化など多くの企画を公開、ワタクシもいくつかの動画に出演しました。

ともあれ、まだまだ有効活用しきれていないのが現状ですが、今後は記事と動画がさらに有機的に絡み合った企画を考えていきますのでご期待ください!

ニュース⑧:英語ページも拡大中!

気がつくと海外からのお問い合わせも増えてきた山と道。今年ポップアップツアーで訪れた香港でも、多くのお客様から山と道JOURNALも翻訳して読んでいるとの嬉しい声をいただきました。

そこで近い将来のアジア以外の国々への進出も見据え、2024年は製品ページのみならずJOURNALの英語化にも本格的に着手。現在、山と道英語担当スタッフで神奈川県逗子市生まれのスティーブン・モスを中心に精力的に月数本のペースで翻訳作業を進めています。

ウェブ翻訳よりも格段に読みやすくなっていますので、英語圏の方や英語に堪能な方、ぜひご注目を。日本からもサイト右上の言語選択ボタンで「EN」を選択すると山と道の英語サイトに飛べます。

ニュース⑨:『UL Hikeへの道』公開!

昨年の『UL Hikeって何?』に続き、山と道が考えるULハイキングの哲学や考え方を可能な限り簡潔に伝えるUltralight Philosophyシリーズの第2弾として、『UL Hikeへの道』を公開しました。

『UL Hikeって何?』では主にULハイキングの思想的な面にフォーカスを当てましたが、今回はULを実践していくにあたってどのような考え方で軽量化や経験を積んでいけばいいのか、正に「ULの道を歩き始める人に、これだけは知っておいてほしいこと」を伝えるための記事として作成しました。

ともあれ、こちらも『UL Hikeって何?』に続き制作は難航。何度もミーティングを繰り返し、方向性も何度も変わり、当初は2023年中に公開するつもりが2024年の秋までずれ込むことに…。ほんと、簡潔にするのって難しいんです。

記事は、代表夏目を含むスタッフ数名で検討を重ねたテキストを三田が校正、山と道のアートディレクションを務める阿部洋介さんがデザインを担当し、いつも山と道JOURNALでたくさんのアートワークを手掛けてくれているKOH BODY君がイラストを起こしてくれました。皆さん、本当〜にお疲れ様でした!

2024山と道JOURNALアクセス数トップ10

いかがだったでしょうか。こうして振り返ると色々ありましたね〜。他には人気企画『ウルトラライトパッキングのすすめ』のアップデート版として山と道鎌倉の前原編苑田編を作ったり、完成まで実は長い長い時間を要した『山と道ラボ:スリーピングパッドのR値ランキングを見る』、連載として安定軌道に入ってきた『コックさんがわのピクニッキング記』、2023年に続いて今年はHLCアンバサダー編と大仏研究所スタッフ編でお送りした『山と道スタッフの推し道具』などなど、いや〜、今年も忙しかったなあ。

最後は振り返り企画らしく、今年も2024年公開の山と道JOURNAL記事のアクセス数トップ10を大発表して〆させていただきたいと思います。

いかがだったでしょうか。皆さん、やっぱり道具の話が好きですねぇというトップ10になりましたが、山と道JOURNALはこれからも旅やカルチャーの話もしつこく続けていく所存です。

また今年のトピックとしては、編集部員として李生美が加わり、長らくひとり編集部の名ばかり編集長だったワタクシもようやく堂々と編集長を名乗れるようになりました! 李は『ULハイキング大学』を始めとした様々な記事で校正や執筆に当たってくれていますので、今後ともぜひお見知りおきを。

そしていつもJOURNALのイラストやデザインを担当してくれているRAYING STUDIOのKOH BODY君にも、この機会に改めて感謝を。また寄稿者や協力者の皆さんも、改めてありがとうございました。

そんなこんなで、来年もさらにパワーアップする予感しかない山と道JOURNALに、2025年も引き続きお付き合いください!

三田 正明

三田 正明

フォトグラファーとしてカルチャー誌や音楽誌で活動する傍、旅に傾倒。 多くの国を放浪するなかで自然の雄大さに惹かれ、自然と触れ合う方法として山に登り始める。 気がつけばアウトドア誌で仕事をするようになり、ライター仕事も増え、現在では本業がわからない状態に。 アウトドア・ライターとしてはULハイキングをライフワークとして追い続けている。 取材活動のなかで出会った山と道・夏目彰氏と何度も山に行ったり、インタビュー取材を行ったり、酒を酌み交わしたりするうちに、いつの間にかこのようなポジションに。 山と道JOURNALSを通じて日本のハイキング・カルチャーの発展に微力ながら貢献したいと考えている。