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山と道HLCを振り返る

2022年2-3月のプログラム

毎月の活動を参加者の皆さんのインスタグラム投稿でシェア
2022.04.11
山と道HLCを振り返る

2022年2-3月のプログラム

毎月の活動を参加者の皆さんのインスタグラム投稿でシェア
2022.04.11

ハイキングカルチャーを育むコミュニティー作りを各地域で行っている「山と道HLC」の活動を、各地域のアンバサダーや参加者の皆さんのインスタグラム投稿を通じて振り返ります。

2021年度を締めくくる2月と3月の山と道HLCでは、HLC北海道『ZERODAY大須賀夫妻のジョンミューアトレイル』、HLC北関東『裏磐梯1泊2日ULハイキングワークショップ(積雪期編)』、HLC鎌倉『山と道修理部のリペアワークショップ(穴あき補修編)』、HLC関西『熊野古道・小辺路2泊3日ULハイキングプラクティス』を開催しました。

HLC北関東とHLC関西の冬から春へと移る季節のWORKSHOPやPRACTICEは、天候変化が大きく独特の難しさがあり、学ぶことが多いハイキングとなりました。

一方、HLC北海道とHLC鎌倉のGUEST SEMINARは、ハイキングをより深く広く楽しむための情報や技術、考え方を知る良い機会となったはずです。

さて、4月からは2022年度のスタート。各エリアのプログラムもますます充実しています。旅行をかねて、ぜひ他のエリアのプログラムにも参加してみてください。

山と道HLCプロジェクトディレクター 豊嶋秀樹

スマートフォンでは各投稿のキャプションが一部表示されないことがありますが、リロードを繰り返すことで正常に表示されます。また、各画像をタップすることでインスタグラムの投稿に直接アクセスできます。

HLC北海道
ZERODAY大須賀夫妻の
ジョンミューアトレイル

【GUEST SEMINAR】

HLC北海道では2月26日(土)に、洞爺湖で旅とアウトドアをテーマとしたセレクトショップ『ZERODAY』を営む大須賀太郎さん、桃さんをお招きし、夫婦でジョンミューアトレイルを旅した体験談を伺うゲストセミナーを行いました。

感染症拡大の影響により急きょオンライン開催となりましたが、ジョンミューアトレイルの準備の過程や実際に歩いた時のこと、帰国後の活動などのお話に、参加者の皆さんは興味津々。質問やコメントも活発に飛び交い、大盛況のプログラムとなりました。

ニセコが雪のシーズンも折り返しとなる2月の終わりに、次の春につながる話をお聞きしたいと思い、ゲストセミナーを開催しました。
急遽オンラインでの開催となりましたが、かえって遠方で北海道まで足を運べない方も参加することもでき、今後のイベント開催の参考にもなる結果となりました。参加者の中から次のロングトレイルハイカーが生まれる日も近いのではないでしょうか!(山と道HLC北海道アンバサダー 峠ヶ孝高)

山と道HLC北海道アンバサダー峠ヶ孝高の投稿

大須賀さんご夫婦のお話は、おふたりのライフストーリーでもあり、JMTを歩いてみようというハイカーにとっての実際的な情報源となりました。オンラインでの開催となりましたが、それが逆にしっかりとお話を聞けるというポジティブなものになりました。僕もいつかJMTを歩いてみたいな。(山と道HLCプロジェクトディレクター豊嶋)

HLC北関東
裏磐梯
1泊2日ULハイキング
ワークショップ
(積雪期編)

【WORKSHOP】

HLC北関東では3月5日(土)から6日(日)の2日間、1年と通して多様なアクティビティを楽しめる裏磐梯で、『裏磐梯1泊2日ULハイキングワークショップ(積雪期編)』を行いました。

積雪期のULハイキングのノウハウをフィールドで実践的に学ぶことを目的とした本プログラム。ハイキングの行程自体は短く設定し、そのぶん様々なワークショップの時間を多く設けることで具体的にULハイキングへの理解を深めていきました。

参加者の皆さんは、積雪期ならではの道具の使い方や環境を肌で感じながら学ぶプログラムになりました。

この時期の1泊2日のULハイキングのプログラムは、毎年計画するもこれまで積雪量の関係で中止になったり日帰りに変更したりだったのですが、今回は初めて当初の計画通り開催することができました。
いつも参加者の皆さんのギアリストのやり取りをすると、その人のこだわりがみえてきます。積雪期の場合は、防寒着やマットなどのスリーピングシステムのこだわりが特に興味深いですね。安全性や快適性を犠牲にせず軽量化できるか悩みどころですが、しっかりと取捨選択をすれば軽量化はできます。あえてハイキングの行程自体は短く設定するWORKSHOPプログラムのため、行動時間はそれほど長くはありませんでしたが、その分お互いの工夫やルールを共有する時間が多く取れたプログラムになりました。(山と道HLC北関東アンバサダー 廻谷朋行)

山と道HLC北関東アンバサダー廻谷朋行の投稿

積雪期のULハイキングは無積雪期のそれと比べて、道具の選び方や使い方、レイヤリングが大きく変わるので無理は禁物。自身の経験や山の条件をみながら、ひとつひとつ丁寧に実践していくことをオススメします。(スタッフ木村)

HLC鎌倉
山と道修理部の
リペアワークショップ
(穴あき補修編)

【GUEST SEMINAR】

HLC鎌倉では3月27日(日)に、神奈川県鎌倉市の鎌倉大仏のそばに新設された山と道の新社屋『山と道大仏研究所』で、『山と道修理部のリペアワークショップ(穴あき補修編)』を行いました。

道具の修理に関心のある参加者が集まり、山と道修理部の北島が講師となってプログラムを進行。

北島からULハイキングと修理の関係性についてのお話をした後、参加者の皆さんに持参いただいた穴があいた山と道製品をご自身の手で修理することで、道具の理解を深めULハイキングにおける修理の重要性を学んでいただきました。

参加者の皆さんから最後にいただいた感想で「修理に正解はないと知った」という言葉を聞き、自分が日頃の修理業務で感じていたことを代弁してくださったような気持ちになりました。ひとりではたどり着けなかった答えを思いついたり、共感したりと、道具が壊れてしまうこと自体は残念ですが、修理がコミュニケーションのきっかけとなってくれるものだと再認識できる良い機会となりました。(山と道修理部 北島市郎)

山と道修理部 北島市郎の投稿

参加者@rk.mtcさんの投稿

参加者@quicottiiさんの投稿

ULハイキングの道具は優れた機能性と引き換えに、強度や耐久性が低いものも多いですが、修理のスキルを身につければ、より積極的にULハイキングを実践することができます。また、自分で手を加えた道具は愛着が湧きますね。(スタッフ木村)

HLC関西
熊野古道・小辺路
2泊3日ULハイキング
プラクティス

【PRACTICE】

HLC関西では3月12日(土)から14日(月)の3日間、紀伊半島の山々と集落を繋ぎ熊野本宮大社まで伸びる熊野古道・小辺路で、『熊野古道・小辺路2泊3日ULハイキングプラクティス』を行いました。

ULハイキングを学ぶことに重点を置いたLECTUREやWORKSHOPからステップアップし、チャレンジングなハイキングを実践する本プログラム。通常なら3泊4日はかかる小辺路を2泊3日で歩きました。

参加者は直近のLECTUREやWORKSHOPに参加し集中的にULハイキングの経験を積んだ方や、HLC関西のプログラムに定期的に参加する常連さんなど意欲的な方ばかり。困難な場面に直面しても、参加者の皆さんで話し合い乗り越えていく過程は有意義な経験だったようです。まさに、2021年度のHLC関西の集大成にふさわしいプログラムになりました。

想定していたよりも今年は雪が多く、歩きにくい質の雪のセクションが初日後半から2日目前半にまで続いたのですが、実践的なULハイキングを行うPRACTICEというカテゴリーにはうってつけの条件となりました。急斜面でヒヤッとするような雪上トラバースや、踏み抜きに苦戦してペースが落ちてしまったり、それぞれの参加者に少なからずチャレンジの要素があったのではないかと思います。
また、出発時点で最終日が雨予報となっていたため、最終日の行程を減らしたいと話し合い、参加者の皆さんと体力や心境をシェアしながら、コツコツとコースタイムの貯金を作ってビバークポイントの再考をしました。それが功を奏して最高のゴールができ、非常に実りのあるプログラムになったと思います。(山と道HLC関西アンバサダー 中川裕司)

山と道HLC関西アンバサダー中川裕司の投稿

参加者@misakokuniedaさんの投稿

参加者@buchi223さんの投稿

参加者@hirotsugusantoさんの投稿

雨あり雪ありとハードな場面もあったようですが、状況に応じて地図を眺め、みんなでルートプランを考え直す。ハイキングにとって大切なスキルを仲間と一緒に楽しみながら習得できたようですね。ゴールでの参加者の皆さんの最高の笑顔が、全てを物語っているように感じました!(スタッフ藤田)

プログラムに参加していただいた皆さん、素敵な投稿をしていただいた皆さん、本当にありがとうございました。4月から2022年度の山と道HLCのプログラムを各エリアで開催しています。
プログラムに参加してみたい方、山と道HLCの活動に興味を持たれた方は、ぜひCOMMUNITYページをご覧ください。

連載「山と道HLCを振り返る」