2024年も残すところ僅かとなりました。皆さまにとって、今年はどのような1年だったでしょうか?
山と道は、創業から13年を迎え、外部スタッフを含めて50人以上の仲間が集う規模へと成長しました。この1年だけでも新しいスタッフが8名加わり、組織としても大きな変化があった1年でした。
私たちは製品の販売だけでなく、直営店やコミュニティの皆さまとULハイキングを広めるために、さまざまな取り組みを行いました。それら、2024年に山と道が取り組んださまざまな「コト」を振り返り、皆さまへの年末のご挨拶とさせていただきます。
- 2月:直営店の予約制を廃止
- 3月:新製品 Active Pulloverを発売
- 3月:捨てない物作り
- 4月:HLC北陸がスタート
- 6月:香港morimoriでのポップアップショップ&トークイベントを開催
- 6月:新製品 Stretch Mesh Hatを発売
- 7月:新しい生産体制への挑戦を開始
- 9月:鎌倉新工場への道 豊岡ファクトリーの設立が始動
- 9月:「山と道材木座」が「山と道鎌倉」に店名変更
- 11月:『UL Hikeへの道』を公開
- 11月:山道祭2024 -琵琶湖・近江舞子- を開催
- 11月:YouTubeチャンネル登録者数が1万人を突破
- 11月:山と道ウェブサイトがリニューアル
- 12月:新製品 AW Alpha Mittensを発売
2月:直営店の予約制を廃止
2019年の緊急事態宣言の発令以降、営業自粛や個別オンライン相談、予約制の導入など直営店の営業方法のあり方を試行錯誤してきましたが、より気軽に直営店に立ち寄っていただくために、2024年2月から直営店の予約制を廃止しました。
3月:新製品 Active Pulloverを発売
幅広い温度域や環境下で着続けられる薄手の軽いフリース。通気性と保温性のバランスにこだわったベースレイヤーとしても使えるアクティブ・インサレーションActive Pulloverを発売しました。
3月:捨てない物作り
私たちがULハイキングを通して学んだ「無駄をなくし、ゴミを出さない」という経験を生かし、これまでの物作りの中で生まれた残生地を利用した新しい製品作りに挑戦しました。
グラフィックデザイン事務所TAKAIYAMA inc.の山野英之氏をデザイナーに迎え、残生地をアップサイクルしたブランケットとマフラーを限定生産した他、サンプル生地や残生地から5-Pocket PantsやTaslan Coach Jacketなど16アイテムを生産し、山と道の直営店とオンラインショップで販売しました。
物作りが近くにあるからこそ取り込むことができる、私たちなりの環境に対する取り組みです。
4月:HLC北陸がスタート
これまで全国6つの地域と台湾で活動してきた山と道HLCに、2024年から8つ目のエリア「HLC北陸」が始動しました。
HLC北陸アンバサダーには福井県福井市にあるTHE GATE MOUNTAINで店長を務める山本陸を迎え、4月6日にキックオフイベントを開催。当日は、北陸内外からハイカーが集まり、アンバサダーの山本と山と道HLCプロジェクトディレクター豊嶋、スタッフ木村によるトークセッションと交流会を行ない、北陸の地に新たなコミュニティが産声を上げました。
6月:香港morimoriでのポップアップショップ&トークイベントを開催
香港でULハイキングギアを取り扱うセレクトショップmorimoriで、香港や台湾、日本のスタッフが協働し、ポップアップショップとトークイベントを開催。現地のハイカーとの交流を通じて、ULハイキング文化の広がりやさまざまな解像度のコミュニティが交わり合う素晴らしい時間となりました。
イベント終了後、山と道はmorimoriと正式にパートナーシップを締結し、香港での活動強化とULハイキング文化を広める活動に取り組みます。
6月:新製品 Stretch Mesh Hatを発売
通気性に優れたストレッチ素材、形状記憶生地で自在に調整できるツバ、片手で素早く調整できるアジャスターなどStretch Mesh Capの特徴を引き継ぎつつ、より広くなったツバで耳や首までも日差しから守るStretch Mesh Hatを発売しました。
7月:新しい生産体制への挑戦を開始
山と道が求める最高の製品作りを進める中で、生産数の増加や日本国内の縫製工場が抱えている課題の解決は、とても複雑で簡単に答えをだすことできません。しかし、このような社会問題に対しても山と道は真摯に向き合い、私たちなりの答えを導き出したいと考えています。
そこで、私たちは2024年7月から一部製品の生産をベトナムとバングラディッシュへ移行し、さらに、国内における縫製業の課題に対しては鎌倉新工場を設立するプロジェクトを始動しました。
私たちの新たな試みについて、詳しくは「山と道の物作り 生産体制の見直しについて」をお読みください。
9月:鎌倉新工場への道 豊岡ファクトリーの設立が始動
一部製品の生産を海外へ移行すると同時に、鎌倉に新工場を設立するプロジェクトがスタートしました。
その第一歩として、兵庫県豊岡市を拠点に先進的な取り組みを行う鞄製造会社「タカアキ」さんと提携し、研修用の縫製工場「豊岡ファクトリー」の設立が始動しました。
効率的かつ革新的な生産技術を学び、物作りの楽しさを伝える場を作ることを目標に、スタッフの中川と北島が豊岡の地で日々奮闘しています。
9月:「山と道材木座」が「山と道鎌倉」に店名変更
「山と道京都」と名称の規則性を合わせるため、「山と道材木座」は「山と道鎌倉」へ店名を変更しました。
11月:『UL Hikeへの道』を公開
ただ軽い道具を集めることだけがULハイキングなのでしょうか?
ULハイキングの魅力は道具だけでなく心も軽やかにする「考え方」にあります。
昨年公開した山と道が考えるULハイキングのエッセンスを表現した『UL Hikeって何?』に続き、11月に公開した『UL Hikeへの道』では、ULハイキングの軽量化や道具選びの基本的な考え方を可能な限り簡潔にまとめました。
11月:山道祭2024 -琵琶湖・近江舞子- を開催
202411月16-17日に『山道祭2024 -琵琶湖・近江舞子-』を開催しました。
HLC関西のホームマウンテンである比良山系、その麓に広がる琵琶湖の近江舞子に日本国内のみならず台湾や香港など、スタッフ関係者合わせて総勢500名以上のハイカーが集まりました。
山道祭には欠かすことのできないTent Sauna Partyやイマジン盆踊り部だけでなく、地元の南小松自治会や雄松館の皆様と協働し、ハイカーによるハイカーのための熱い祝祭となりました。
山と道YouTubeチャンネルのコミュニティが急成長した1年でした。
このチャンネルでは、製品の紹介動画だけでなく、山と道自体をさまざまな角度から切り取り、個性豊かなスタッフを通じて、私たちが伝えたいULハイキングにまつわるストーリーを伝えています。
1年間で5000名以上の方々が新たに山と道YouTubeチャンネル登録し、11月にチャンネル登録者数は1万人を突破しました。
11月:山と道ウェブサイトがリニューアル
山と道のウェブサイトがリニューアルしました。
「コト(体験や価値)があって初めてモノ(製品)が必要になる」という考えを起点に設計した新しいウェブサイトでは、山と道が大切にしている価値観やULハイキングの体験とその面白さを伝えために『山と道JOURNAL』と『COMMUNITY』をコンテンツの中心にアップデートしました。さらに、ブランドサイトとショッピングサイトを統合し、購買体験の利便性が向上しました。
12月:新製品 AW Alpha Mittensを発売
表地に高通気のパーテックス・シールドエア、裏地に保温性と通気性を兼ね備えたポーラテック・アルファダイレクトを使用して蒸れを防ぎつつ保温性を確保し、さらに手のひら部から指を出し入れできるデザインでミトンを外さずに細かな作業が可能なAW Alpha Mittensを発売しました。
山と道の2024年の歩み、いかがだったでしょうか。
本年も山と道を温かく見守り、応援いただき、本当にありがとうございました。そして、来年もどうぞよろしくお願いいたします。